「ごめん。ねてた」

 目が覚める。私の部屋には私以外に誰もいない。昨夜はずいぶんと早く眠ってしまったようだ。TVやら飲み物やらが放置されたままだった。。時刻はちょうど朝のニュース番組が始まった頃だ。


 朝の最初の行動としてスマホを開く。すると通知が恐ろしいことになっていた。この400件近い通知はなんだ?

 トーク画面の一番上に来ていたのはいわゆるグループチャットだった。なるほど、懐かしい。良い思い出も悪い思い出もいろいろある。



 私も参加使用と試みるが時刻を確認して止めた。会話は昨日の夜にすでに終えられている。。この早朝から送っては起こしてしまうだろう。というのは建前だ。本当は昨日寝る前からメッセージがあることは分かっていた。けれど、久しぶりにオンラインで顔を合わせて何を話せばいいのか分からなかったのだ。照れくさいといえば聞こえは良いが、平たく言えば無視だろう。



 私はそんな無視を重ねて生きている。だからそっと一言返事をする。

「おっす!久しぶり。」




 それから分かりやすい言い訳をひとつ

「ごめん。寝てた。」

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