(最近都合の悪いことばかりなので、たまにはいいことを書こうと思っていたのだが、家で育てているサボテンの花がネズミに食べられてしまったので、ここにネズミ関連の問題を書くことにする)

　我が家は建て替えが必要なレベルで古く、隙間だらけなせいでネズミの被害に悩まされている。そのせいで、戸棚や冷蔵庫の外に食べ物が置けずに困っているのだ(この間もお弁当のケチャップが食べられていた)。それだけならまだしも(それでも良くはないが)、今度は食べ物が無くなったのか私が適当に育てているサボテンの花まで食べてしまった。咲きかけのつぼみまで食べてしまう程のその貪欲さには、正直私もショックを受けた(毎回花が咲くのを楽しみにしていたのに)。

　ネズミ取りの方法は心得ているが、どうも彼らはタネなどの硬いものが好きなのだということを母から聞いたことがある。というのも、前歯が伸び過ぎるといずれ死んでしまうから、硬いタネなどですり減らす必要があるのだという。だとしても、ネズミたちがすることは許されるものではない。

　深夜、トイレやら水飲みに階下のキッチンを通ると、たまにだがネズミと遭遇する。色はダークブラウンで、尻尾はケモノのソレとは思えない毛のないものだった。トカゲと勘違いしそうになったが、後ろ姿や横向きの姿を見たので、アレはネズミだと確信した。

　捕まえてみようとも思うが、あんまりすばしっこいので夢のまた夢である。天井裏がうるさいし、鳴き声がすることもあるのでいなくなっては欲しいのだが。ネコを飼おうにもとても狭いのでコレも無理。

　別にゴキブリ程度なら気にする必要はなかったが、ここまで被害が出ていると気にする必要が出てくる。そもそもの原因は家が隙間だらけなことにあるのだが、塞ごうにも労力がかかって仕方がない。寿命で死に絶えるということもない(繁殖力が強い為)から、かなり厄介である。過去には石鹸を食べたケースもある(そのせいでウチはハンドソープ以外置かなくなった。一応、理由はそれだけではないが)。ちなみに、家に住みついているネズミは天井裏を走り回っていることからしてクマネズミであると断言出来る。ドブネズミではないのが不思議だが、意外にも彼らはこんなところでも生きて行けてしまうようだった。周囲の環境は明らかに田舎ではなく、寧ろ都会寄りだというのに。

　実はクマネズミ自体は隙間さえあれば、高層マンションにも侵入してくることがあるという。無機質でビルにも似たマンションにも侵入してくるとは呆れた奴らである。