記憶力と勝敗

(このエッセイはブログも多少は兼ねているのもあり、皆様に挨拶せねばと思い立った。あけましておめでとうございます!本年度もよろしくお願いします)


世の中には記憶力がないことに悩んでいる人が大勢いるらしい。「記憶力を維持するタイプのガム」が売られ、それを欲しがる人もいるという。私自身は自慢ではないが、好きなものやインパクトが強かったもの、嫌いなものなどの条件に当てはまれば覚えることができると自負している。一度、ホルベインの画集を大叔母の家で見せてもらったことがあるのだが、その中に一つの絵が載っていた。私は一部しか覚えていないものの(しかもモノクロ)、タイトルを言い当てたことがあった。他にも、友人の家の部屋番号を一度行っただけで(別の階に同じ苗字の人がいたので消去法というのも大きいが)覚えてしまったこともある。友人は怖がったが、私から見たら「?」であった。

 これだけ記憶力があれば、神経衰弱なども常勝だろうと思われるが実はそうでもない。むしろ、今日いとこ達としたゲームではしっかり負けている。その前にした「ナンジャモンジャゲーム」では一戦目を勝ち抜いたのだが。ゲームのルールを直前まで忘れていたのと、何も考えずに遊んでいたのが原因で最下位になってしまった。

 記憶力があってもミスをする時はあるし、私からすれば記憶力がない方がいいとも思う。嫌なことはすぐに(私は結構引きずるタイプなので)忘れられるし、頭を本当の意味で空っぽにできるからだ。実際私自身、余計なことばかり詰め込んでいるせいで頭の中は結構忙しいのだ。ただ、記憶力無くして創作は出来ないので、創作をする人にとっては重要だと思うのだが(私自身、自分の記憶の中から引き出すことで詩や小説の文章を書いていることもあるので)。

 度を越した記憶力は時として怖がられてしまうことがある。賞賛されることもあるだろうが、大半の人は怖いとも思うだろう。それがモノやコトならまだいいが、これが人に向かうと……。後は皆様のご想像通りである。

 ちなみに、私自身は漢字や英単語をどうやって覚えているのかというと、問題集などに頼らずに漢字変換や翻訳などで覚えている。納得することで漸く頭に入れられるからである。逆に納得していなければ頭に入ってこない。由来なども一緒に覚えれば尚よし。ただし、こうした覚え方故暗記は苦手であり、一回では覚えられない。むしろ暗記より理解した方が手っ取り早いとすら感じるのだ。また、耳で聞くより目で見た方が覚えやすいし何より楽しみながら覚えられる。皆様も自分だけの覚え方を見つけてみては?

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る