第4話 ハニートラップ
「ッで、いそいそと出掛けて来たッて言うの」
信じられないと言うようにクリスは眉を
「ああ、何しろイブと俺はセフレだからさ」
自慢げに微笑んだ。
セクシークイーンがセフレとは相当、下半身に自信があるようだ。
「知るか。俺は、わざわざ
帰るぞ❗❗」
「ま、待ってくれェ。解かったよ。帰らないで。彼女から、『非常口から来てくれ』ッて事で……、一時に、この部屋まで来たんだ」
「ふゥン、部屋のカギは……」
俺は現場となった風呂場を覗いた。
「開いてたよ。たぶん……」
「たぶんッて、随分とアバウトだな」
「だって、すんなりドアが開いたから……
ッで、部屋へ入ったらイブの姿が見えなくッて」
「それで風呂場を覗いたら彼女が死んでいたッて、言うのか❓」
「いや、風呂場から水の流れる音がしたから、てっきり入浴してンのかと思って……
ッで、驚かせようと風呂のドアを開けたら彼女が……。首を絞められて殺されていたンだ」
自分の首を絞める真似をした。
「なるほど」
バスタブで発見された彼女の首には絞められた痕跡があったらしい。
何で首を絞められたのかは現在、鑑識が捜査中だ。
凶器は硬い金属のようなモノと言う事しか解ってない。
「じゃラインは別のヤツが送った可能性があるな」
「そうだよ。きっと、そいつが俺を第一発見者に仕立てて罪を
「ンゥ~」俺は目を瞑り、ため息をついた。
またハニートラップか。
「
クリスが辛辣に応えた。
「えェ、あのねぇ俺はイブを愛してたンだ。
殺すワケないだろォ~…❗」
馬場は必死に両手を広げて弁解をした。
その時、不意に部屋の外から声がした。
「そいつか❗ イブを殺した
ホストのような三十歳半ばのイケメンの男が入ってきた。
「な……❓」誰だ。俺たちは声がした方を振り返った。
このホストのような男性は何者なんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます