第4話 ハニートラップ

 馬場ジョーカーの話しでは彼女からのラインで『深夜、一時に部屋へ来て👄✨💕』と連絡があったらしい。



「ッで、いそいそと出掛けて来たッて言うの」

 信じられないと言うようにクリスは眉をひそめた。



「ああ、何しろイブと俺はセフレだからさ」

 自慢げに微笑んだ。


 セクシークイーンがセフレとは相当、下半身に自信があるようだ。



「知るか。俺は、わざわざ馬場おまえの自慢話しを聞くために来たンじゃねぇ~ンだ。

 帰るぞ❗❗」


 

「ま、待ってくれェ。解かったよ。帰らないで。彼女から、『非常口から来てくれ』ッて事で……、一時に、この部屋まで来たんだ」



「ふゥン、部屋のカギは……」

 俺は現場となった風呂場を覗いた。



「開いてたよ。たぶん……」



「たぶんッて、随分とアバウトだな」



「だって、すんなりドアが開いたから…… 

 ッで、部屋へ入ったらイブの姿が見えなくッて」

 


「それで風呂場を覗いたら彼女が死んでいたッて、言うのか❓」

 恐持こわもての志村警部補が訊いた。



「いや、風呂場から水の流れる音がしたから、てっきり入浴してンのかと思って……

 ッで、驚かせようと風呂のドアを開けたら彼女が……。首を絞められて殺されていたンだ」

 自分の首を絞める真似をした。



「なるほど」

 バスタブで発見された彼女の首には絞められた痕跡があったらしい。




 何で首を絞められたのかは現在、鑑識が捜査中だ。


 凶器は硬い金属のようなモノと言う事しか解ってない。




「じゃラインは別のヤツが送った可能性があるな」




「そうだよ。きっと、そいつが俺を第一発見者に仕立てて罪をかぶせようとしたンだ」



「ンゥ~」俺は目を瞑り、ため息をついた。

 またハニートラップか。



馬場ジョーカーの自作自演ッて事も考えられるわ」

 クリスが辛辣に応えた。



「えェ、あのねぇ俺はイブを愛してたンだ。

 殺すワケないだろォ~…❗」

 馬場は必死に両手を広げて弁解をした。



 その時、不意に部屋の外から声がした。

「そいつか❗ イブを殺した犯人ヤツは❗❗」

 ホストのような三十歳半ばのイケメンの男が入ってきた。



「な……❓」誰だ。俺たちは声がした方を振り返った。

 このホストのような男性は何者なんだ。

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