第5話 あてずっぽに言ったら当たっちゃったよ

八木教授「では!桜を見る会の問題点第2位の発表と行こうではないか!」


田中「まだ続くんすかこのくだり!桜を見る会の話題旬過ぎてるわ!」


八木教授「第2位!!」


田中「華麗なるスルー!!!?」


八木教授「桜を見る会の参加者のホテル代が一人5000円と、あの近辺のホテル代相場から考えて破格な値段について」


田中「確か、あそこ近辺のホテル代って5000円じゃすまないらしいですよね」


八木教授「そう!一人5000円はまずホテル代としてあり得ない値段である。ってことは、5000円を超えた金額は国の税金で出したのではないか?という疑惑」


田中「え?桜を見る会に参加しているくらいだし国が不足分出しても問題なさそうでは・・・」


八木教授「だから、お前は浪人すんだよ!」


田中「いきなり辛辣なんすけどこの教授」


八木教授「君が言うとおりに国が桜を見る会に参加したんだから、不足分だしちゃうよーーー!ってやったとしよう。そんなことされたら君は、次の選挙でどの党に、貴重な投票をしようと思うかい?」


田中「そりゃ、そんな不足分だしてもらっていい思いさせてもらった所にいれますよね」


八木教授「その通り!そんなことをしてみたら、みんな参加者がいい思いさせてもらった所に投票しようと思うよね。そんなことしたら、公平に行われるべき国の今後を決めるべき選挙が公平さも糞もない、金をばらまいたり、物を上げれば当選すんじゃん!楽勝じゃん!的な展開になってしまって、めちゃくちゃになっちゃう。それを禁止するために、国の税金、経費からホテル代の5000円をはみ出た金額を出してはいけない決まりになってるんだよ」


田中「おおお。今までの糞くだらない事言ってた教授が初めてまともな事いった感じがする・・・」


八木教授「そして、この問題点第3位・・・日々ワイドショーをにぎあわせていた問題・・・国会答弁!」


田中「なんか・・・教授がまともな事をいっててインフルでもかっかたのか?と疑いたくなってきた」


八木教授「国会では、このホテル代の5000円をはみ出た金額を国の税金で出した出してないが問題となっていた」


田中「そんなの出してなければ、出してないで言えばいいじゃん。結構、長い期間ニュースでやってたよ」


八木教授「出してないなら出してない・・・そんなものはずっと言っていた。だけどそれを証明するにはどうする?例えば、泥棒が警察の事情徴収で盗んでないと言いました。けど、そんな詭弁は通りません。じゃあ、どうすれば、泥棒側も警察側もこの問題を解決できるか?警察側は、泥棒が盗んだものについていた指紋、監視カメラの映像などの証拠を上げて、泥棒が盗んだと証明すればいい。それと同じだよ」


田中「出してない証拠を見せて、証明すればいいんだね!」


八木教授「そのとおり!はみ出た金額を出してない領収書をホテル側に発行させて見せる!実は、5000円の破格値段については、桜を見る会参加者の超団体割りで安くなってましたって事を証明すれば終わりの問題なんだよ」


田中「え?そんなのホテル側に領収書を発行させて見せて証明すれば終わりじゃん!」


八木教授「そんなに簡単にこの問題は終わらなかった・・・なぜなら!領収書を普段から発行してません!書類はシュレッダーにかけました!けど、5000円をはみ出た金額は、参加者が全部だしてましたよーー!と言い切ってしまったから」


田中「そんな、小学生が考えたような言い訳が通るんですか?」


八木教授「そんな小学生が考えたような言い訳、ふふふ、逆に言いたい。そんな小学生みたいな言い訳に対して、実は金額を国の税金で出してましたよ!っていう証拠を逆に提示しなければ、そんな小学生が考えたような言い訳が通っちゃうんだよ!」


田中「そんな・・・そんなのおかしいよ!」


八木教授「まあ、結果的にこの証明合戦は、真相は闇のまま・・・」


八木教授の顔がめちゃくちゃ赤くなってる。


田中「教授・・・まさか・・・」


八木教授「実は・・・熱があってインフルの疑いあり・・・」


田中「まじだったんかーーーい!!!」



つづく

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