天才?八木教授の課外授業
山羊
第1章 変人教授と落ちこぼれの東大受験物語開幕編
第1話 こんなふざけたカリスマ教授はいやだ
去年東大受験をし、見事にセンター試験落ちをかまして、浪人生となった僕、田中
今年こそは、絶対に東大に受かってやるという張り紙を部屋中に貼り、3日くらい家に篭り受験勉強したけど
4日目から部屋に置いてあるマンガを読み漁り、受験勉強しなくなってしまった完全にダメ人間であった
このままじゃまずいと思い
家のポストに入っていた
『東大合格ぜってえさせるってばよっ!天才!八木教授塾!1ヶ月トライアル期間無料!お肌に合わなければ返品返金します!』
というクソ怪しいがわらにも下がる思いで
この塾を訪ねたのであった
この塾について僕が思った事
塾とか書いておきながら
チラシに書いてあった住所の場所に行くとボロアパートの2階であった
大丈夫か?これ?詐欺なら詐欺でももっと上手くやれよって心の中でツッコミを入れながらも
このボロアパートの202号室の扉をノックした
『ごめんなさい!昨日、パチンコですっちゃんたんで家賃は明日必ず払います!』
え?扉の奥から男の声聞こえたけど・・
なんか色々聞き間違えてないよな??
念のため僕はもう一度、この扉をノックして、言った
『すいません!東大ぜってえさせるってばよってチラシを見てきたんですけど・・』
扉の奥から小さな笑い声が聞こえてきた
『・・・ってばよってwwwナルトかよwww』
僕はこの小さく言ってるのを聞き逃さなかった
いや、お前のチラシに書いてあったんだけど・・・
と憎しみを堪えながら思った
扉を開けて出てきたのは
汚え白衣に身を包み、ボサボサの髪と丸メガネをかけた、30歳超えてる男が出てきた
八木教授『ごめんごめん、クソ大家のババアかと思ったけど、塾の応募生だったんだね!私が天才カリスマイケメン東大受験合格講師、八木教授だよ!』
うわあああ・・・
自分で自分の事天才カリスマイケメンとか言ってる痛いやつきたーー
という気持ちを抑えて
田中『あの僕田中と言います。去年、東大受験失敗して、今浪人生なんですけど、このチラシ見て東大に受かりたいと思ってきたんですけどよろしくお願いします』
八木教授『うわあ、浪人生で見た目ブサイクのthe童貞くんみたいなやつ来たなー。出来れば女の子か最悪、ナンパ要員にイケメンが良かったけどしょうがないか。よろしく!』
田中『殴っていいですか?』
八木教授『冗談だよ!アメリカンジョークも通じないのかなwさあ!早速授業始めるから部屋に上がってくれ!』
このクソ野郎の部屋に上がると
部屋に散乱したカップ麺の空き容器やらティッシュが散乱していて、僕はここにきたことを本気で後悔した
八木教授は部屋に置いてある無駄にスペース取ってるでかいホワイトボードに、桜を見る会についてと書き始める
八木教授『早速最初の授業はこれ!今旬の桜を見る会について!』
八木教授は無駄に手のモーションをつけて、ホワイトボードを指さした
田中『帰っていいですか?』
つづく
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