幕間

登場人物・用語

 本章は読み飛ばしても問題ありません。


 本作はテンポ重視でお話を進めているので、設定を小出しにしており、場合によってはキーワードだけ出して伏線放置もあります。また世界観が独自となっており、話の切り替えが多く、さらには登場人物も多いとあって、時間が経つとわけが分からなくなる可能性大です。


 そこで作者の頭の整理を兼ねて、ここまでの内容をまとめています。



 == 登場人物 ==============


『タキシード』

 本作の主人公。有翼の黒猫。〈スフィンクス〉と呼ばれる一族の、究極の先祖返り。ベリーヒルという果樹栽培が盛んな丘で探偵事務所を開き、そこで探偵業を営んでいる。エイジャという妹と一緒に探偵をしているが、妹はスタイルの良い美女。同じスフィンクスなのに、何故……。カラスと呼ばれるとぶち切れる。シスコン気味。

 見た目のまんま、猫の能力がある。すなわち、夜目、凄い動体視力、鋭い鼻、素晴らしい耳、おまけに空も飛んだりと、わりと何でもあり。探偵に必要な能力が突出しており、ある意味探偵チート持ち。探偵無双。

 〈クワドラント〉と呼ばれる四つの力の持ち主。内二つは判明しており〈メッセンジャー・マスタリー〉と〈?〉。残り二つは正体不明だが、闇黒くらやみでなにかをしたり、怪我を癒したりできる。癒やしの不思議パワーがいつか騎士団にバレないかビクビクしている。

 〈メッセンジャー・マスタリー〉によって、身体を触れ合わせることで動物達とお話ができる。その力で南バミューダの極道獣勢力をまとめており、それは〈南大三角連合会〉――〈グレート・サウスデルタ・アライアンス〉と呼ばれる。最近ちょっとその調整がめんどくさい。

 人間の身体を手に入れるため、幽霊石メタモルフォシスという宝石を追っているが、未だにその影を掴むこともできていない。



『エイジャ』

 タキシードの妹。赤髪の美女。猫が好き。服の面積が少ないことでタキシードからくどくど言われているが、そんなタキシードを溺愛している。ペット扱い……?

 燃費が悪く、すぐにお腹が減る。その代わり馬力は凄く、フィジカル・エリート。暴れるゴリラを力で押さえ込める。実は地下拳闘の常連。チンピラでは相手にならないほどの剛の者。

 獲物は〈暴威をしたためる筆デトネイティング・ブラッシュ〉と銘打たれた物騒な金属製六尺棒。

 〈ダブレット〉と呼ばれるふたつの力の持ち主。ひとつは〈スピア・マスタリー〉。もうひとつは……。



『アメリ』

 茶髪の女。戦闘狂。凄く強い。が、ちょっとイカレてる。

 騎士団に入りたかったため、色区で犯罪すれすれの辻行為をしていたところ、彼女の調査をしていたタキシードに諭された。でも止まらなかった。

 最終的にハンクという男にジャーマンスープレックスを決められて目が覚めた(?)。ハンクがしっかり手綱を握ってくれることを願う。



『ハンク』

 恵まれた体格の金髪男。アメリのために修行から帰ってきて、良いタイミングでプロレス技を披露し、彼女を救うというアピールに成功した。アメリとは上手くいきそう。



『バワーズ』

 海坊主の二つ名を持つ。ムキムキな坊主頭。緑色グリーン尖晶石スピネル通り近くでレストラン件パブ〈ホエールス〉を経営する料理人兼タキシード探偵事務所の代理人エージェント

 わりとタキシードを甘やかす登場人物が多い中、厳しい態度を取れる希有な男。

 〈タイニースプリング〉という国の出身で、水産料理が得意。美味しい。



『ミシェル』

 ドレアス邸の一軒で強盗団に捕まった使用人の少女。ぴょこりとお辞儀をする。



『イノライダー&レストレイド』

 南バミューダ警察殺人課警部。紫のシニョン。目つきがヤバい。いつも警察犬のレストレイドを連れている。タキシード曰く悪徳警官に片脚突っ込んでいる。

 タキシードとは腐れ縁みたいな関係になっている。色々とグレーな手伝いをしてくれるが、タキシードも彼女の面倒な頼み事を時々聞く。弱みを握り合っている。

 エイジャの肢体を眺めるのが趣味。

 タキシードはレストレイドのことが嫌いだが、エイジャに言わせるとツンデレらしい。レストレイドの能力自体は買っている。



『アベリー』

 味噌っ歯のエロクソガキ。ベリーヒル麓に住んでいる。



『カシス』

 ベリーヒルで両親の果樹栽培を手伝っている茶髪の青年。結構体つきはしっかりしている。ベリーヒルの麓に住んでいる。

 エイジャにお近づきになりたいが、いつもタキシードに阻止されている。今年のベリーヒルのお祭りでは焼き鳥屋さんのヘルプに入り、活躍したことで、エイジャとタキシードとの距離が縮まった。というか、元々二人とは仲がいい。



『ライチ』

 名前だけ登場。エイジャの友達っぽい。エイジャに変なパンツを与えた張本人だと目される。



『メルカトル』

 タキシード探偵事務所の御用聞きをしてくれている。商人。ベレー帽を被っている。タキシードとは古い付き合い。



『ラフラン&シド』

 ラフランはお金持ちの女の子。シドという男の子を獰猛に狙っている。ちょっとサイコの気がある。

 ラフランが仕掛けたシドを絡め取る作戦は、タキシードのファインプレーで達成された。シドの将来が心配される。



『シャバーニ&ニュートン』

 シャバーニ君。むかしタキシードが助けた小猿の成長したゴリラ。イケメン。

 ニュートンという子猫を連れて探偵事務所を訪れた。その後、ニュートンを連れて森に帰った。タキシードはニュートンに妙な胸騒ぎを感じている。



『南大三角連合会』

 〈グレート・サウスデルタ・アライアンス〉と呼ばれる極道獣勢力。北や東バミューダにも似たような組織があり、お互い争っている。

 南大三角連合会には以下の勢力があり、タキシードが一応、まとめている。

 貴族飼いの灰色長毛猫ウェルシュがまとめる〈極牙会ごくがかい〉。

 隻眼老犬カジノがまとめる〈隻仁組せきじんぐみ〉。

 ネズミのチュー五郎がまとめる〈窮鼠猫神一家きゅうそねこがみいっか〉。チュー五郎は密かにタキシードの舎弟。

 鳩のポジャック二世がまとめる〈二代目清漁會にだいめせいりょうかい〉。

 タキシードが流れで名乗る〈任侠紳士組にんきょうしんしぐみ〉。



『強盗団』

 バミューダに似つかわしくない悪党っぽい連中。ドレアス邸に押し入ってなにかを要求していた。

 剣持ちは人斬り。危なそうな雰囲気がある。



『怪盗ワイトスパルナ』

 白い髪、白い翼、白い礼服タキシード。パピヨンマスクを被ったキザ怪盗。タキシードは彼を見るとイライラする。悪い奴ではなさそう。

 長身で結構強い。ドレアス邸ではタキシードに協力し、タンバリンに似た凶悪な星遺物オーパーツを使って〈グロテスク〉の動きを止めた。



 == 世界観 ===============


『ロザリアン』

 本作の舞台となる国。混血国家。あらゆる種が集まっている。



『ペディグリオン』

 タキシードとエイジャの出身国。



『タイニースプリング』

 遠く北の国。大きなバミューダ海だが、それとは比べものにならないくらい大きなティクラル海がある。

 バワーズの出身国。



『バミューダ』

 本作の舞台となる街。

 三角形の巨大な湖の頂点に〈南バミューダ〉〈北バミューダ〉〈東バミューダ〉の三市街地を擁する都市ポリス。タキシード探偵事務所は南バミューダにある。



『バミューダ海』

 バミューダの三角湖。すっごい大きい。

 タキシードとパンツを争ってデッドヒートを繰り広げた大ツバメの巣がある小島が浮いている。他にも島はたくさんある。



『ベリーヒル』

 南バミューダの外れにある果樹栽培が盛んな丘。大きい。

 タキシード探偵事務所はこのつづら折りの道の、ふた折れ目にある。

 先日収穫祭があり、タキシード達は大商いをした。



『色区』

 石畳が宝石で出来ている歓楽街。ムフフの場。時間帯によってはタキシードの耳に毒。

 南バミューダには〈紫水晶アメシスト通り〉〈緑色グリーン尖晶石スピネル通り〉〈赤色レッド風信子石ジルコン通り〉がある。



『騎士団』

 〈茨の騎士団ワイルドソーン〉と呼ばれる組織。警察とは別。

 めちゃくちゃ強い。

 グロテスクと呼ばれる敵と戦うために日々訓練し、そして強い子孫を残そうと頑張っている。大真面目。



『グロテスク』

 生きとし生けるものの敵。

 全生命体が協力して対抗する相手。

 危険な敵。



『宝石』

 宝石には力がある。

 宝石はあらゆる生活の基本となっている。

 この世界は宝石がものすごくたくさん取れる。

 家とかも宝石で建てられている。食器や生活用具も宝石だったりする。



『宝石格』

 宝石には、力に応じて格がある。

 〈碇石いかりいし〉、〈黎明石れいめいせき〉というキーワードのみ登場。



『金属貨』

 金銀銅、プラチナ、鉄、チタンなどと硬化にしたもの。

 この世界では鉄やチタンがとても貴重。宝石は掘れば出てくるが、金属は掘っても出てこない。宝石から加工するか、星遺物オーパーツを待つしかない。

 従って、へたな宝石よりも鉄の方が貴重だったりする。



虚骸コーマ

 徐々に記憶を失っていく病。不治の病。

 最後には〈狂呟トゥイーター〉とよばれるブツブツと意味の分からないことを呟くいける骸と化す。



『月』

 月は祝別する。



『月煌石』

 祝別された宝石。



『月煌獣』

 祝別された虚骸コーマ。意図不明に暴れ回る。

 強い。



星遺物オーパーツ

 星の恵み。

 強力なアイテムで、流通には許可がいる。

 タキシード達もいくつか持っている。



超越器オーバーファクト

 ?



 == 登場宝石 ==============


 本作の宝石は、現実の宝石をベースに考えられているが、特性はまったく異なる。色々おかしな宝石の特徴が出てくるが、そういうものファンタジー。うっかり琥珀アンバーは食べられるとか、考えないように。


星彩シャトヤンシー

 宝石に光を当てると、光の筋が走る現象。

 本作では、この特性は宝石に激烈な特性を与える。

 ひと筋は猫目キャッツアイ



 以下、特に解説が必要な宝石のみ記載。


蛍石フローライト

 夜になると光る。街灯や屋内照明として使われている。



琥珀アンバー

 こはく。黄褐色の透き通った石。食べられる。甘くて美味しい。結構高価。

 タキシードはこの小片をエイジャのガス欠対策に懐のどこかに忍ばせている。いったいどこに……。

 タキシードはこれを飴ちゃんと呼ぶ妙な癖がある。自分でも不思議。



楔石スフェーン

 黄色く透き通った、強い煌めきファイアを放つ石。

 貴重。チタンの原料。宝石を割ったり破ったりするのに必要。


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