かくれんぼ

気付けば君は 歌っていたね

誰も聴かない ロックバンド

まるで自分の 歌みたいに


誰を悪いとも 言いたくない

だけど自分を 捨てられやしない

逃げたいけれど 逃げられない

君は君からは 逃げられない

さて今夜はどこへ 行くんだい


疲れきった顔で 立ちすくんでは

自分に迷う君を 見つけた


始まりはもう 忘れた

街灯りに 目を眩ませては

わたしの歌は 無いと知った

巡る四季の 片隅で

わたしは一体 何を語れば


誰の為にも 生きられぬ

その肩はきっと 震えていた


夢に生きるのは 臆病か

未来は時に 身勝手だ

あいも変わらず はらはらと

夜はさながら あぶくのよう

わだかまりを拭い去る 勇気が欲しい


永い夜に 隠れては

君はまた 歩いてゆく

ずっとそうして きたもんね

その足取りが 溺れないよう

俺はここで 歌っていよう

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