　生きる意思を取り戻した少女に、悪魔がかたりかけてきた。

　復讐を。

　少女は、その通りに行動する事にした。

　まずは、その部屋から脱出して、自由を得る事にする。

　閉じ困られていた場所の扉を壊し、外へ出た。

　久しぶりの明り、外の空気。

　けれど、少女の心に感動や喜びの感情は芽生えなかった。

　外に出ると、見張りの兵士が驚いた。

　少女はその見張りの兵士を、殺して建物の外へ出ていく。

　躊躇いの心は残っていなかった。

　悪魔に魂を売った少女には、人間の心が消え去っていたのだった。

　立ちふさがって来る兵士達も殺したし、何も知らないただ勤めているだけの人間も殺した。

　少女は全ての人間を殺してから、自由になった。

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