　二月二十六日。最近、マンネリ化の対策を押し付けられている、というかマンネリ化自体が僕のせいとすら思われていることに不満しかない上田です。

「今日、二十六日をウィキで調べていたところ、誕生日、忌日のところに動物欄があることに今更気づいて、結構びっくりした先生です」

　同じノリでいうな……。ってか、そんな報告はいらない。

「しかも、馬はまだ分かりますが、ゾウって。ゾウって。ちなみに、戦争の道具として使われたゾウらしいですね。

　ゾウが戦争で使われるというイメージは旧時代な感じがしますよね。それこそ、三国志とかのイメージ。

　でもこれ……日中戦争、第二次といった近代の話なのは驚きです」

　……あれ、結構まじめな話……。

「ちなみ、アジアゾウの平均寿命は七十歳らしいので七番の上田くんに今日は当てますね」

　……動物を戦争に使う人間も最低だけど、戦争をコメディで利用するのも最低な気がする。

「ゾウに踏まれても壊れない文具といえば、な～んだ」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい