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目次
夢見
わたしが誰かを確かめたいの
ゆがむ唇に舌を這わせて
確かめたいの わたしは誰かを
とじた瞳 かさなる唇
遠くで聞こえるサイレン音
ここはまだ森のなか
離さないでお願い
暗闇はもう つらすぎる
わたしが誰かを教えてくれたのは
あの夏の蝉時雨
身（からだ）に響いてやがては壊れる
追いかけるのは 夢見るわたし
とじた瞳は 炎で癒され
ふたたび生まれる 滅びるために
離さないでお願い 暗闇はもうつら過ぎる
最後に見たのは 夢見るわたし
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