231_イカロスの灰

向かったことのない輝きに

導く手伝いをしています

今日もまた一人旅立っていきました


帰れない旅路と知りながらも

みんな挑みたくなるみたいです



降り注いだ灰を僕らは集めました

みんな崇めてくれますから

でもやっぱり不思議だ

これは何の糧にもならないのに



降り注いだ肉を僕らは隠しました

みんな逃げてしまいますから

でもやっぱり不思議だ

これが本当の糧になるというのに




僕はいつも背を向けています

実は一度も見たこともないんです

このほうが生きていける

このほうが楽だから

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