藻屑
底は潮騒もありゃしない窪み
先だってエヅラを小突く
姿見鏡の二枚貝をこじ点け
口先の星界を昏れて矢ヤる
自傷 空蝉と伝染るダツ
泥海の包膜を剥がれ
鬱蒼と息を連ね 確カクされ
枝垂れ煎る私
彼方アナタのいろは。
さかさまつげのあいだがら
鬱血した痴情羽 憐れ泡され参る
果てとも今今紫、開眼線浄
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