第64話黄金色燃ゆる、羽衣
黄金色燃ゆる、羽衣
最上からでは喧騒は聴こえまいよ
実をばらまいても、
薄明が地平を喰らい、昏い世
紅白な夕匕仮粧
私は今も此処に、未だ
赤い糸 代々、手毬から緒を弾く
降り切れて仕舞えば事掻き斬って縞うの
落華した一輪は縁側の一等席に置いて光に
残滓のみ一杯を灰に欲して緣を解いた闇を
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