小説を書くための本 紹介・感想

よるもあけぼの

第1話 物語の体操(1作目執筆挑戦向け)

書籍名:物語の体操 みるみる小説が書ける6つのレッスン

※出版社変更により副題変更。

 新副題「物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン」


作 者:大塚英志

(漫画「魍魎戦記MADARA」原作者。

 小説「多重人格探偵サイコ」作者。

 大学にて教授や講師として、文芸・漫画系の講義などを行う。)


出版社:朝日新聞社→朝日文庫→星海社新書 ※Wikipediaより。

発行年:2000年12月


内容と感想:

小説を書きたいけど、全然書けない、1作目が仕上がらないレベルの人向け。作者が大学で小説制作の講義を行っていた際のノウハウ本です。「物語の体操」とは、「物語を書くための準備体操」を示します。本書の特徴は、「とりあえず「盗作」してみよう」などの物語の作成のための難易度の低さです。物語の基礎構造を理解しつつ、初歩から練習課題をこなしていく事で「物語がなんとか形になる」(ラストまで書き上げる)という第一歩に踏み出せます。古めの書籍なのと、思想が古めなので本文内の作例や具体例などが古風な面はありますが、他の入門書とは一線を画す分かりやすさです。ただし、読んだだけではなくて、それに従って地道な訓練を行う事は必要です。

自身としては、1000字程度の短編しか書けない状態から、小説コンクールに出せる程度の長さ(文庫本1冊分程度)の作品が書けるまでランクアップできました。


目 次:

第一講 本当は誰にでも小説は書けるということ

第二講 とりあえず「盗作」してみよう

第三講 方程式でプロットがみるみる作れる

第四講 村上龍になりきって小説を書く

第五講 「行きて帰りし物語」に身を委ね「主題」の訪れを待つ

第六講 つげ義春をのノベライズして、日本の近代文学史を追体験する

あとがき




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