すくぅ~るらいふ?
カフェラテ
第1話 普通の学校生活?
「じゃあな、葵」
「うん、じゃあね。みんなとの旅楽しかったよ!」
「元の世界に戻ったら、記憶は消去され、パワーも 元の強さに戻るから安心しろ」
「うん」
「じゃあ今から元の世界に戻すぞ」
そう言うと私を召喚した召喚者は呪文を唱え始めた。
すると、私の地面に魔方陣が浮かんだと思った刹那、私はまぶゆい光に包まれた………
「ん、ん~」
「葵!葵!大丈夫?葵!」
私は誰かの呼び掛けに反応して、ぱっと体を起こした。
よくよくみると私の親友の南見 楓(みなみ かえで)が私を見下ろしていた。
すると私の頭に何かやわらかい感触が感じた
楓の胸だ
楓はクラスの中でも1番胸が一番といってもいいほどでかい。
それに比べて私は…
この先は言わないでおこう
「な、何があったの?私」
「階段から落ちて少し気絶してたんだよ!」
え!!!
気絶してたんだ!!!
「大丈夫なの?葵?」
不思議と痛くはなかった
「全然大丈夫」
私はきょとんとした顔でそう答えた。
すると走馬灯のように私の頭の中に、何かの記憶が走った。
私は驚いた。
「ん?葵、本当に大丈夫?保健室行く?」
「あ、う、うん…大丈夫」
私は今の心の中の心情を察しられないように笑顔を紡いだ。
「ならよかった!ほら授業始まるよ!次体育だから早く行かなきゃ!」
「う、うん、そうだね」
そう言うと楓は私の手を取り走った。
すると、担任の関根 五郎(せきね ごろう)が廊下に響く声で
「廊下を走るなー!!」
と言われた。いや怒鳴られた
2人はおどけて
「す、すいませえん」と言って足早に校庭を目指した。
「キーン、コーン、カーン、コーン」
「はぁ、ギリギリセーフ」
楓が息を切らしながらそう言った。
実は先生から逃れた後に、普通に廊下を走ったのだ。
すると、体育の先生が
「今日はみーーんながだーーいすきな持久走をやります!」
「なんとその距離10キロ!いや~短いね~先生優しい!」
!?
「えーーーーーーーーーーーーー!!!」
あの教師の頭どうかしてんじゃね?
皆がそう思っただろう。
「ほら!文句言わない!走る!まずウォーミングアップの外周8周!」
「えーーーーーーーーーーーーー!!!」
また皆の嘆きが響き渡った。
そして、ウォーミングアップというなの地獄が終わり、次は真の地獄が始まろうとしていた。
最初は男子が走る番だ
そして最初、女子は高みの見物
女子たちは「○○君かっこいいよねぇ」とか
「私は○○君もいいと思うんだけど」みたいな恋ばなに花を咲かせていた。
そして
男子の持久走がついに終わり、女子の番がついに来てしまった。
「あーーーもう終わっちゃったの?」
「もっと話たかったぁ~」
「いやだーーーーーーーーーー!!!」
皆の嘆きが止まらない
「よし!準備しろー女子」
そして葵も楓もスタートラインへ向かう。
「よーい 、スタート!」
ピーーー!!
笛の合図と共に一斉にスタートした。
私と楓は一緒のペースで走った。
すると何故だろう
今まで疲れていた表情だった男子たちが一変!じーとこちらを見てくるではないか
あれ?私、見られてる?いやー恥ずかしいなぁー。私もしかして…
モテ期到来!!??
ついに私にも来たかー
そう思った矢先
私は気づいてしまった
男子たちがこちらに視線を送っている理由…
それは!
楓の胸!
うん、間違いないな。
走っているせいで上から下に激しく胸が揺れていた。
私は急に恥ずかしくなり、楓に先に行くことを伝えて文字通り足早に走った。
そしてできるだけ楓に離れようと、もっと走るスピードを上げた。
すると、なんということでしょう
1番前におどりでたではないか
私はあまり体育は得意ではない方だった。
私は
「最初だけかな」と思いそのままのペースで走り続けた。
すると、いつの間にか
「おっ、葵もう終わったぞ」
先生の声に反応し、次の外周にいこうとしていた足を止めた。
「すごい早いじゃないか、校内ベストタイムだぞ!?さては鍛えたな?」
え!?
私は今の状況をつかめていなかった。
そしてよくよく思ったら、息も切れてない、疲れてもいない……
私はさっき、走馬灯のように走った記憶を鮮明に思い出した。
そして、全てを思い出したのだ
私が、異世界=セルシオンの魔王を倒し、世界を救った勇者だったということを………
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