僕と家族のVRMMO～職業選択でランダム選んだら職業・ランダムになったんだが～

１話目 プレゼントと僕

「高校合格おめでとう！」

『おめでとう！』

「ありがとう。」

クソッ、なんでパーティーなんか開くんだよ……。

今日はあの超有名なVRMMOゲームの

【second　Real　online】

を購入しに行こうとおもっていたのに……。

高校合格まではゲーム禁止と言われ、

受験の５か月前に【second　Real　online】

が発売されたことを知り、

その面白さを友達や知人から聞いたときは泣きながら勉強したものだ……。

ようやく高校受験が終わって、

すぐにでも買いに行こうと思っていたのに。

はぁ……。

「俊、お前にプレゼントだ。」

「ん……？」

なんだろ？

「【second　Real　online】だよ。」

「え？ほんとに？」

「ああ。高校受験をがんばったからな。

まあこれくらいの娯楽はよいだろう。」

「やったー！」

「ねえねえお父さん、春のはないの？」

「ああ、あるぞ。俊だけ買っても不公平だからな。

家族全員分の【second　Real　online】を買ってきた。」

え？

『ぜ、全員分ー！？』

「ああ、家族全員分をまとめ買いしたらかなり安くしてくれたぞ。」

マジすか……。

あれ普通なら一セット１０万円近くするんだけど……。

「ということは、私のも？」

「もちろん。」

「やったわ。欲しかったのよね、あのゲーム。」

お母さんも興味あったんだ。

「よし、じゃあ食事が終わったら始めようか。」

「そうしましょう。」

「じゃあ、お兄ちゃん座ってよ。」

「あ、うん。わかった。」

「じゃあみんな、パーティーを再開しようか。」

「そうだね。お兄ちゃん、本当に……

『高校合格おめでとう！』