本田紗来×あんぱん・どらやき詩

お腹が空いたら

空からあんぱんが飛んできて

顔をちぎって分けてくれる?


どらやきを差し出せば

未来の青いロボットが

机の引き出しから出てくる?


そんなことはない

そんなはずはない

そんなものを信じるほど

私は小さくないのだ


でも

心のどこかで

実はひそかに思っている


まだ知らない世界には

あんぱんのヒーローや

どらやきが好きなロボットが

いるんじゃないかって


現実を見つめる年頃だけど

見たことのない現実には

こんな夢や

みんなの夢が

あるんじゃないかって


そんな心を忘れずにいてほしい

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