アンナ・シェルバコワ×サイダー詩

透明な水に浮かぶ泡は

触ることは出来ないもの

舌に乗せると弾けて

口に含むと暴れる

でも

放っておくと

消えてしまう


一瞬の煌めき

一瞬の爽快

後に残るのは

甘ったるい水 それだけ

それでも

次の一口を

味わわずにはいられない

喉の奥にツンと走って

小さく息を吐く

そして跡形もなく消える


消えてしまうものを

なぜ求めるのか


私にはわからない

この鼻に突き抜けるような

鋭く快活な刺激は

私を愛してやまないのだ

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