「Last Message」
涙にかすむ上弦を過ぎた月
天高くにじんで見える月よ
どうかかの人が苦しまないように
心残りはたくさんあるのかもしれない
やりたいこともたくさんあるのかもしれない
心配事もたくさんあるのかもしれない
もう…
この世界に留まれる時間が残り少ないのなら
せめてかの人が苦しまないように
次の世界へ 旅立って逝けるように
どうか導いて
1週間前に
最後に交わした言葉がよみがえる
笑って冗談を言っていた顔も
いつも無理なお願いをして
「大丈夫だから心配するな」と励まされていたことも
携帯越しに聞こえるその声も
みんな みんな よみがえる
人の世はなんと儚いのだろう……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます