「With A Smile」

真夜中 本当に久しぶりに外に出たくなった

携帯と財布をもって夜の散歩に出たくなった

明日の天気は雪

空に星はなく どんよりした雲が広がっている

明日の天気は雪

きんっ…と冷えきった空気が心地よい

1日のうちで たった5~10分の

この瞬間を忘れていた

夜の闇に自分を溶け込ませてしまう

この瞬間を忘れていた

私はここにいるけれど ここにはいない

夜の闇に紛れて そこに有る者

意識を外に広げる

そんなことも忘れていた


「随分 そんな笑顔を見てなかった」と「彼」が言う

そんなに笑ってなかった…かな?


日々 こんなふうに穏やかに流れればいいのに

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る