「Samadhi」

「匂いではない匂い」

声ではない声

言葉ではない言葉

感覚ではない感覚

「第四の書」サマディの項目にあった一言が妙に心に引っかかる

「その状態を言葉で表現することは全く不可能である」

クロウリーのその一言に妙に納得するものがあるし

「『神』や『自己』の幻視さえも形姿(フォーム)によって汚されている」

何かを捉えようとした時点でそれを型にはめようとしている

そういうことか…

そのこともなんだか妙に説得力を持つ

そんな経験をしたわけではないのだけれど

そんな経験をしたような気持ちになっている

どうして?

「彼」に関わるのだろうか それとも 彼に関わるのだろうか


「なぜなら、その経験自体が理性に反したものである以上、

これを記述する言葉もまた反理性的なものであって初めて理屈が通るからである」


     by Parts one and two of Book Four Konx om Pax from Essays in Light

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