「Alive」

秋の日はつるべ落とし


暮れていく空を見つめながら時が過ぎる

「第220の書」を読んでいた場所から景色を見下ろす

新月期なので空に月はない

まったく真っ暗な空があるばかり

色とりどりのネオンが遠くまではっきり見える

それほど空気が澄んでいるのだろう


秋分点が過ぎてから夕方暗くなるのが速くなった

秋分点を過ぎてから朝夕の気温が下がってきている

寒いのには強いのだけれど

真夜中 外を歩き回ると指先から冷えてくるようになった

その冷気が身体中を巡るのも慣れてくると気持ちがいい

だんだんと ひんやりと…

身体の中心はあたたかいのに

身体の末端はつめたい

その落差を感じながら

自分が生きていることを実感する

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