「The Fleeces of Falling Snow」

しんしん…と 

音をたてて雪が降る

しんしん…と 

音をたてて雪が積もる

空は一面の雪雲

外は一面の銀世界

空にはもう太陽などなく

外にはもう暗闇が広がるばかり

どことなく空気が光っているような

不思議な世界

目を凝らして見ても

それとなく雪明かりで霞んでいるような

不思議な世界

雪 それ自体が光を発しているように

ぼんやりと周りを照らしている


自分の足音以外に音がない

静まり返った世界に

大きな綿毛のような雪が降る

このまま

この場所に立ち続け

雪の降るさまを眺めながら

雪に埋れてしまいたい

闇のなか 純白の天使たちに囲まれて

私は……

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