「Desire」
初めて感じる「渇望」
欲望にも似た想い
肉体的ではなく
精神的な依存
自分のことをわかってくれるという安心感
相手のことをもっと知りたいという欲求
相手がそこにいると考えるだけで気持ちが安定し
相手のことを思うだけで気持ちが穏やかに落ち着く
本当に
自分が完全に「均衡」の中にいる
本当に
自分が完全に満たされている
そんな想い…
きっと
こんな気持ちだったんだろう
バーンがラシスに抱いた想いは
それが途中で消えてしまったら
一体どうなってしまうのだろう
それが途中で無くなってしまったら
一体どうなってしまうのだろう
今 わたしは自分の創作した人格を
自分のことのように感じているのかもしれない
本当の意味で「彼」の気持ちを理解しているのかもしれない
うわべだけでなく
実感をともなって
客観ではなく
主観として…
自分の一番奥深くにある「渇望」を通して
「彼」の人格を自分の中に「再現」しているのかもしれない
こんなに苦しい想いを抱いていたんだ…
こんなにやるせない思いを抱き続けたんだ…
悲しくなるほど
自分自身の想いが信じられない
震えがくるほど
自分自身の想いが恐ろしい
それと同じくらい
いや それ以上に
彼女のことを想っていた…と
少しでも「彼」の言葉を
わたしが書く文章に込めることができるだろうか
少しでも「彼」の想いを
わたしが物語にして書ききることができるだろうか
今 「MANNAZ」を執筆再開しようという時に
初めてそれに気がついた……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます