「Desire」

初めて感じる「渇望」

欲望にも似た想い

肉体的ではなく

精神的な依存

自分のことをわかってくれるという安心感

相手のことをもっと知りたいという欲求

相手がそこにいると考えるだけで気持ちが安定し

相手のことを思うだけで気持ちが穏やかに落ち着く

本当に

自分が完全に「均衡」の中にいる

本当に

自分が完全に満たされている 

そんな想い…


きっと

こんな気持ちだったんだろう

バーンがラシスに抱いた想いは

それが途中で消えてしまったら

一体どうなってしまうのだろう

それが途中で無くなってしまったら

一体どうなってしまうのだろう


今 わたしは自分の創作した人格を

自分のことのように感じているのかもしれない

本当の意味で「彼」の気持ちを理解しているのかもしれない

うわべだけでなく

実感をともなって

客観ではなく

主観として…

自分の一番奥深くにある「渇望」を通して

「彼」の人格を自分の中に「再現」しているのかもしれない


こんなに苦しい想いを抱いていたんだ…

こんなにやるせない思いを抱き続けたんだ…

悲しくなるほど

自分自身の想いが信じられない

震えがくるほど

自分自身の想いが恐ろしい

それと同じくらい

いや それ以上に

彼女のことを想っていた…と


少しでも「彼」の言葉を

わたしが書く文章に込めることができるだろうか

少しでも「彼」の想いを

わたしが物語にして書ききることができるだろうか


今 「MANNAZ」を執筆再開しようという時に

初めてそれに気がついた……

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