　ええい。

　嫌な予感がする。

　このままのんびりゲームを進めていたら、どこかで致命的な失敗が起こってしまいそうだ。

　こうなったら、強硬手段だ。

　嫌でも凄惨なデスゲームに参加せざるをえないようにしてやる！

　参加者全員に武器を配って、殺し合いをさせる事にした。

　当初の想定では、もっと頭脳を使ったゲームにしようと思っていたのに、これではサバイバルゲームだ。

　とにかく、どうなってもまずは無事に、人間の醜い本性がむき出しになればいいのだ。

　我々に資金を提供した者達は、命の一滴まで搾り取るようなそんな壮絶なゲームを望んでいる。

　というわけで、方針変更。

　私達は、武器を配ってルールを説明した。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい