11.追悼



涙が流れようとするのは

どうにも僕らにわかって

ほしいみたいだ


どうしても忘れたくなる記憶が一つ

どうしても守りたい命はたくさん

どれかを直ちに差し出せと言う

この世界は


花が咲き乱れる理由も

あたり前に息が吸える奇跡も

そばにあったら忘れちゃうのかな


愛という名の僕らの宝物

いつまでもそばにあるわけじゃない

そう いつか必ず消えてしまうもの

大切さ 忘れずに生きていきたい



誰かを守るための命なら

消えることも仕方のないことなのか


誰かを引き換えにしなきゃ

何かを救えない世の中になったのは

一体どうしてだろう


信じられるかいこの一秒の間に

一人また一人誰かが死んでいく

風に飛ばされそうな命ばかり

この世界に散らばっている



愛という名の僕らの宝物

いつまでもそばにあるわけじゃない

そう いつか必ず消えてしまうもの

温かさ 忘れずに生きていきたい



明日を迎えずに死んでった

あの人がどうか報われるように

いつまでも青空に願い込めて


信じられない この命の終わりに

消えた友が迎え入れようとして

痛み 悲しみ 苦しみ 全て遺し

どうでもいい笑顔でこの世を去っていく


花が咲いている 明日を迎える

そんなこともありふれた幸せ

そばにあるからこそ 忘れないように

離れぬように強く抱き締めていきたい


どうか届いてと叫ぶこの声が

未来にて新しい種になる

思いは時を越えてはるか遠くへ

羽になり 新しい明日へと続く


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