アキラの卒業予定
昨日殴られた頬と腹が、いまだにキリキリと痛む。
「っつ。人って殴られるだけでこんなに身体が痛くなるんだな」
学校で殴られたのなんて、かわいいものだった。あのときは跡も残らなかった。まあユージとあの太った男の体格を比較するだけでも、パンチ一発の威力からして大分違うのだろうが。
骨までは折れていないようだが、打撲の後が青黒く残ったままだ。内出血で腫れている部分も多い。
動かすことはできるが、すぐに激痛が走る。バルカの乱暴な治療では不安が残るが、持ち合わせを考えると医者を訪ねるのも難しい。バルカは「寝ときゃ治る」と言っていたが。
今日はゆっくり休んでおいた方がいいだろうな。ボランティアはお休みだ。
「でも心配だから、昼くらいに一度顔を出すかな。またあいつらが来ないとも限らないし」
男たちが去った後で駆け寄ってきたシスターに、這々の体でコルトリの警邏隊に報告するように言い含めておいた。が、彼女なら言わずとも警戒してくれるだろう。むしろこっちが申し訳なくなるくらい、心配してくれていた。
今はまたボランティアに精を出せるように、身体を治すことが優先だ。
「っつつ。思った以上に痛いなこれ」
しかし異世界転移者だというのに、一般人にすら勝てないとは。
アルシャがいれば話も変わってくるのだろうが、それでは自分の力とは言いにくい。本当に何の異世界ボーナスもないまま生活しろとか無理ゲーすぎる。しかも天使デバフつきだ。
階下に降りようとするも、逐一身体が悲鳴を上げる。中腰になって壁を伝って情けない姿全開だが、不思議と暗い気持ちにはならなかった。
シスターと子供たちを守れたのが大きいのだと思う。名誉の負傷というやつだ。
「へへ……ひへへへ……」
「そんな格好してなぁにをにやにやしてるんだ」
ロビーに出て来たアキラを見るないなや、呆れた声を出したのはバルカだ。
「ふっふ。まあ自慢するほどのことじゃないので、自分からは言わないですよ」
「そうか。俺はてっきり自分の行動を過大評価して酔いしれてありもしない称賛を想像して一人でにやけてるのかと思ったぞ」
「この状態の僕の心まで抉るのやめてくれます?」
図星とはいえ心まで殴られるのはいただけない。
バルカが淹れてくれた茶を喉に滑り込ませた。適度な温度が身体に染み渡る。ロビーのソファに身を沈めて、ぼんやりしているとやけに静かなことに気づいた。
そうだ。いつもの賑やかし担当がいない。
「そういえばミトはどこに?」
「さあな。なんか用事があるって朝早くから出かけてったが」
「めぼしいお客さんでも見つけたとか」
「そうだとこっちも助かるんだがなあ」
玄関口から扉を壊す勢いでミトが飛び込んできたのは、そんな何気ない会話をした数分後のことだった。
「魔獣が出た」
そう二人に告げるミトの顔に、冗談を言っているような気配はなかった。
「本当か?」
バルカの声色も真剣さを増していた。その二人のやりとりで、事実であることがアキラにも伝わった。お決まりの樽の席の上で、ミトが続ける。
「昨日の夜、二人殺されたってさ。東のスラム通りだ。ここからはちょっと離れてるけど、前に出た場所よりは近くなってる」
「中央グラニア商会の近くか。こりゃ今回は荒れるぞ。もう商人連中が黙っちゃいない。街の人間の我慢もそろそろ限界だろう。要請した霊剣士は一体何をしてるんだ……」
バルカにも焦りの色が見える。生活への先立つ不安も増大してきているのだろう。
「死体はひどいものだったってみんな言ってる。人間の原形を留めていないんだって。誰が死んだのかも、わからないってさ」
「もしかして、ミト、見たのか?」
バルカはミトの心的外傷を心配したのだろう。こんな子供にそんな光景を見せたらトラウマものだ。
ミトは首を振った。
「いーや。アタシは話を聞いただけ。さすがに見に行く勇気もなかったし」
バルカは安心したように息をついた。
「魔獣が出てくるタイミングはわからないんですか?」
アキラが聞くと、バルカは首を振った。
「魔獣は大体数日の間隔を挟んで数人の犠牲者を出してまた消える。前回は、三日前か。あのときは四人やられた。娼婦とその客だったらしいが、かけつけた警邏隊も二人やられたそうだ」
三日前といえば、丁度アキラがコルトリに入る前の日だ。
「犠牲者に共通点とかは?」
「さあな。犠牲者の中には商人もいりゃ浮浪者もいる。身元がわかってないやつもいるし、わかってるやつら同士でも何ら関係が掴めないって話だ」
「無差別、ってことですか」
つまり防ぎようがないということだ。屋内で縮こまってるのが一番だが、そうしてもいられない状況が理解できるだけに、もどかしさが胸を焦がす。
「組織の幹部とか政治家とか、特定の人物が被害者に偏っていれば違うんでしょうけど、無差別なら自分が襲われる可能性があるだけに、街の人たちも怖がってるでしょうね」
「まさに獅子身中の虫、だな。いつ自分が虫に食い破られるかわかったもんじゃない」
「コルトリ市だけではどうにもならないんですか? 霊剣士が来る前に魔獣呼応者を見つけ出したりとか。せめて、誰なのかがわかれば」
「調査はしているって話だが、どこまで本気でやってるかは怪しいもんだ。俺だって怪しい奴を見つけたら報せるつもりでいるが、バレて殺されることの方が怖い」
それが警邏隊や市民が積極的に犯人捜しをできない一因にはなっているのだろう。
「実はすでに霊剣士は身を隠して街に入っているんじゃないかって噂も流れてるが、信憑性は薄いな。もしそうなら、市長が何らかのアクションを起こしてるはずだ。霊剣士が到着したことを隠して調査できるほど、もう市民の間の緊張は柔らかくない」
「た、確かに、そうですね」
言われて自分が霊剣士と認識されて街に入ったことを思い出した。
検問官からコルトリ市長に自分の存在が伝わっている可能性は大きいが、探しに来ないところを見ると、何か連絡に不備でもあったのかもしれない。
そうであってくれと願いつつ、アキラはお茶を濁す。
「昨日の男たちみたいに、子供たちまで疑って暴行しようとする人も出てきてます。僕らにとっては魔獣よりもむしろ、この状況に膿んでいる人たちの方が危なくなってきてる」
内部からの魔獣による脅威と、魔獣呼応者を街の外には出させないという外側からの政治的な圧力が同時に住人たちを苛んでいる。
自分では力の及ばないその二つを相手にしている中で、ただの人間たちは二つの反応を示す。
怯え続けるか、仲間であるはずの隣人へ攻撃性を見せるかだ。
そうだな、とバルカは頷く。
「ミト、お前もしばらくはここで大人しくしておけ。宿代はサービスしてやるから」
「…………」
ミトは樽の上に座ったまま、手を組んで何か考え込んでいるようだったが、ふいに立ち上がると、玄関口まで小走りで向かっていった。
「アタシはちょっとでかけてくる! アキラは部屋で寝てろよっ」
「おい、ミト! 何処に行くんだ!」
バルカの制止も振り切って、ミトは飛び出していった。
「っち、あの馬鹿。外に出るなって言ったばかりだってのに、いったいなんだってこんなときに」
住民たちの神経も大分逆立っているだろう。あらぬ矛先が、ミトに向かわないとも限らない。
「頼む、アキラ。生意気盛りで危なっかしいやつだが、あれでも俺の馴染みなんだ。連れ帰ってくれないか。俺も心当たりを探す」
バルカの口調には、ただ幼いビジネスパートナーを相手にしているだけとは思えない親愛が込められていた。
「俺の親友の子供でな。二人ともミトが赤ん坊の頃に死んじまった。俺が引き取れればよかったんだが、見ての通り独り身で生活も潤っているとはいえない。陰ながら助けてやることしかできなくてな……」
そこまで打ち明かされては、無下にすることもできなかった。
「わかりました。ミトが行きそうな場所ってわかりますか?」
「ミトがよく客を探しているのは街の南西にあるゼフィル門辺りだが、アキラは道がわからないだろう。俺がそっちに行くから、アキラは教会の方に行ってみてくれ」
教会、ならば一緒にシスターたちの様子も見に行ける。アキラに否定する理由はない。
「それじゃあ任せたぞ。もししばらく探しても見つからなければ一度戻ってきてくれていい」
「はい。また後で」
宿の前でバルカと二手に分かれ、教会へ続く街路を駆け抜けた。
教会に向かう途中で、大きな建物の前に昨日までは見かけなかった人集りができていた。魔獣がまた出現したという噂はすでに広く知れ渡っているらしい。叫ぶ人々の声の中に、魔獣というこ言葉が幾度も混ざっていた。
そこはコルトリ市庁舎で、市民たちが集まって抗議の集会を開いているようだった。
「街を開放しろー!」「俺たち住民を見捨てる気か!」「この非情な為政者どもめ!」
その中に混じって聞こえたのは、霊剣士を求める声だ。
「霊剣士はまだなのか!」「はやく魔獣を退治して!」「もう耐えられない!」
市民たちの焦燥の声に、自分の心臓が強く絞られているような気がした。
(違う。僕は霊剣士なんかじゃない)
逃げるようにその場を通り過ぎ、アキラは教会に続く路地へと入っていった。
アルシャはどこにいるのだろう。この二日間、全くコンタクトが取れていない。
当たり前か。自分から避けてきたのだ。
だがこうも街中が危機感に包まれていると彼女の身も心配になってくる。
(バカか、僕は。人間の僕なんかより、アルシャの方が安全に決まってる)
彼女には法術がある。人間には不可知の魔法の力が。
彼女なら魔獣が襲ってきたとしても逃げ切るくらいのことはできるだろう。むしろアキラが傍にいれば、またあの偽宣教師のときのように助けにこようとするかもしれない。
あのときは相手が人間だったからなんとかなった。魔獣がどんなものかは知らないが、被害者の様相を聞くにアキラがただ突っ立っていれば向こうから刺さりにきてくれるような相手ではないのは確かだろう。
なら自分は今はアルシャの傍にいないほうがいい。いたとしても足手纏いになるだけだ。そう結論付けて、アルシャのことを頭から振り払い、アキラは教会へと急いだ。
教会前の広場の異様な閑寂さに、アキラはこの場所が断絶されているかのような不気味さを感じ、唾を飲み込む。
教会の正面扉は半分だけが解放されていた。薄暗い中に入ると、普段は信者たちが祈りのために並ぶ講壇の前に、シスター・フィアナが一人で立っていた。
人の入ってくる気配を感じ取ったのだろう。ゆっくりと振り返る。その頬を、一筋の雫が流れ落ちているのが見えた。
「シスター、どうしたんですか?」
入ってきたのがアキラだとわかって安心したのか、ほろりと笑みを浮かべる。
「いえ、少し心が落ち着かなくなってしまって。アキラさんはどうしてここに? もう身体は大丈夫なのですか?」
頬を拭いながらそう聞いてくるシスターに、アキラはひとまず現状を伝えることにした。
「ミトを探してるんです。魔獣が出たばっかりだっていうのに、どっかに行ってしまって」
「そうですか。ここには来ていませんが……」
どうやら外れらしい。実際、教会にはシスター以外の姿が見えない。普段は子供たちや祈祷にくる大人の姿が必ずあるのに、教会の中はやけに静かだ。
「そういえば、子供たちは? 今日は教室はやっていないんですか?」
「子供たちは家に帰しました。事情があって帰れない子は、街の簡易宿泊施設に保護しています。昨日あんなことがあった上に魔獣も出ましたから、今日は教室をお休みした方がいいだろうと司祭様が」
教会はすでに動いていてくれたらしい。アキラとしても心強い限りだった。
「シスターがそうしてくれたなら、安心ですね」
アキラがそう言って安堵の息を吐いたとき、シスターが突然ふらついた。アキラは咄嗟に彼女の身体を受け止めたものの、その勢いのままもたれかかって、こつんと、シスターの頭がアキラの肩に乗っかる。
「あ、あの、シスター? 大丈夫ですか?」
「ごめんなさい。緊張しすぎて疲れてしまったみたいです。少し、こうしていてもいいでしょうか」
そう言いながら、ぎゅっとアキラの袖を掴んできた。
「こ、こここれはでででも、ま、まずくないですか」
何せ密着度がやばい。アキラがどけばそのまま倒れてしまうほど体重を預けられている。
肩から見上げてくる熱い視線を感じて、緊張で首も動かすことができなかった。
シスターはもたれながら、くすくす笑う。
「異性同士が同意の下で触れあうことのどこに禁忌がありますか」
「ど、同意……?」
シスターはからかうように続ける。
「ありませんか?」
「あ、あるりっ。あります!」
「子供たちを守ったあなたの姿、素敵でした」
「ふゅんぃ……!」
変な鼻息が出た。
シスターはよりアキラにもたれかかってくる。それはもう、抱きついているという方が正しいほどに。触れる柔らかさも圧を増していく。
「こんな状況なのに……私は少し、興奮してしまっているみたいです」
耳元で囁いて。首筋に息が。指先で肩をなぞって。
青痣の上を、触れるか触れないかの強さで撫でられて、微かな痛みと走る快感に背筋がぞくぞくした。
「アキラさん、あなたのような方がこの街にいてくれてよかった」
シスターの声が熱い。その熱が伝わってきて、アキラの顔も紅潮していった。
「僕が、ですか?」
「ええ。私はアキラさんのような方をずっと待っていました」
「それは、その、あ、ありがとうございますです」
あまりに真っ直ぐすぎる言葉に、アキラは間抜けな返答しかできない。
シスターはそれすらも愛おしそうに笑い、アキラに耳打ちする。
「今夜、特別なルールを教えてあげましょう。私と、あなただけの。あなたが子供たちにしてくれたように。今度は私からあなたへと。月が教会の尖塔の真上に来る頃、またここに来てくださいますか?」
「は、はい。シスターが望むなら……。僕なんかが、何ができるかわかりませんけど……」
躊躇いがちに言うと、シスターは否定するように首を振る。
「あなただから、ですよ。アキラさん。規則に忠実で〈正しき〉人であるアキラさんだから……」
頭を持ち上げ鼻先同士が触れそうな位置まで近付けたシスターが、蕩けた表情で笑みを零す。
その笑みにはどこか妖艶さとは違った凄みがあり、アキラは唾を呑む。
「ミトのことはわかりました。見かけたら帰るように伝えましょう。それより約束を覚えておいてくださいね。待っていますから……」
シスターは教会の仕事が残っているとのことで、アキラは邪魔にならないようにミト探しを再開した。だがどうにも集中できない。まだ頭が熱気を帯びている。
教会の周囲も含めて四方を探したが、結局見つからなかった。一時間も探し回るとさすがに疲れてきたため、一度バルカズ・インに戻ることにした。
帰り着くと、そこには見慣れた少女の顔があっさりと現れ、きょとんとこちらを見返していた。
「なーんか気持ち悪い笑顔してんな」
「ミト、いつの間に帰ってたんだ?」
「ん、まあちょっとね」
本人はそしらぬ顔でアキラの前を通り過ぎ、二階に繋がる階段を上っていく。こちらに心配をかけたという自覚は微塵もないらしい。
陽も落ちた頃にバルカから夕食の用意ができたと呼び出されて、ロビーのテーブルに向かう。
「ほら、ありがたく食え。おまえら」
へーい、とアキラとミトは二人で示し合わせたように返事。
「ったく、余計な心配かけやがって。今日はお前のせいで時間がなくて用意ができなかったからな。肉は抜きだ」
「えー」
ミトが不満げな声を出すが、本心ではそれほど嫌がってはいないようだ。どうやらバルカが心配して飛び出していったと知って、内心嬉しくてたまらないらしい。この二人はお互いに内に秘めた信頼関係を持ち合っているようだ。
ひとまずミトに関してはこれで安心ということで、アキラの頭に浮かんでくるのは今夜のことばかりだった。
(二人だけの特別なルールって何だろう)
木のスプーンでスープをひたすら混ぜながら、シスターの言っていた言葉を思い出す。
二人で触れあうことに同意しあって、夜中に二人だけの特別なルールを教えてくれる。
それの意味するところはつまり――
「アキラ、いつまでかき混ぜてんの」
「これは、そういうことだよな……?」
「は?」
あの熱い視線と吐息。そして触れあった服越しの肌の温かさ。直接言葉にはしなかったものの、そういうことというのは、つまりああいうことだ。
「え、いいの? 僕、いいのか?」
「何がだよ。さっさと飲めばいいじゃん」
日本では全く女性と縁がなかったアキラだ。そこに至るまでの過程は山のように険しく、かける努力も並々ならぬものが必要だと信じていた。
その過程をショートカットできるのは、例えばユージのような調子の軽く悪魔のような男だけで、自分のような真面目な人間はチャンスを死に物狂いで掴まなければ一生経験できないものだと思っていた。だからこの展開がいまだに嘘のように感じられた。
しかしここまできたら、断言せざるを得ないだろう。
間違いない。異世界に来てまだ十日程度でこの展開。元の世界より僕はモテる。
「いや、でも倫理的にどうなんだ。結構アウトぎりぎりなんじゃないか」
「スープが? アキラ、頭おかしくなった?」
まだ十七歳。そういう展開は倫理的にアリなのだろうか。
未成年淫行禁止条項とかそんなん。十八歳未満はできない規制があったはずだ。
問題なのは、天使がどう判断してくるか、だが。
「あと数ヶ月なんだけど? まじで。いやほんとまじで。ダメなのか? ここまできて?」
別の意味でこんなにも天使を疎ましく思ったのは初めてだった。
「さっきから何の話だよ。何があと数ヶ月だって?」
「うわっ、なんだよ、ミト」
「なんだよはこっちのセリフだよ。ぶつぶつ喋るくせに、こっちには返事しやがらねーし」
思考に没頭しすぎて考えていたことが口に出ていたらしい。
「ごめん、特に意味はないんだ」
「それはそれでムカつくな」
理不尽なミトをいなしつつ、ようやくスプーンを口に運ぶ。
その後もそわそわして落ち着かないアキラを、ミトがジト目で見てくる。
「ちょっとさあ、にやにやすんのやめてくんない」
「べ、別にいいだろ」
「あーもう、童貞丸出しだから見ててこっちが恥ずかしいよ」
あまりに察しがよすぎるミトに、アキラは慌てふためく。
「そ、そういうこと堂々と言うんじゃないよ僕はねというかミトの歳でどうて、とか口に出すのは社会的に」
「だーからそういうとこだって」
にべもない。
一応「そういうとこってどこだよ」と聞いてみたら、「童貞って言うときにわざとらしく照れて言い切らないとこ」と言われた。言い返せなかった。
相変わらず自分の客相手に辛辣すぎだろ、とミトのビジネスの将来を心配しつつ、
(まあいいさ。今の僕はなんでも許せる気がする)
だってアキラ、今夜、卒業します。
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