出会い系異世界、転生して4秒で勇者爆誕!
武論斗
序章:その勇者、せっかち
プロローグ:この勇者が転生間もない癖に馴染むの早過ぎる
「ティフラクヴラ、ティフラクヴラミガメ!
ティフラクヴラ、ティフラクヴラミガメ!
ドン!――
――バリバリッ、バリバリバリバリリッ! バリリリッ!
強烈な光に
――
顔を上げ、
これは、――
大丈夫であろうか。
それにしても――
――
あっ――
―――...1秒、
「――
なんとも不思議な
低いようで高いようで、
―――...2秒、
「は、はひぃ、
少し……ほんの少しだけ、声が
あの黒い瞳。
その
ちらほらと
なんか、――なんか、
―――...3秒、
「――
キャーッ!
ちょっと待って。声、
それにっ! ……顔、
あー、ダメ。
――って、……ン?
―――...4秒、
「よ、良かったぁ、
え゛っ!?――
勇者になってくれんの? この世界、救ってくれんの?
――早くね?
あたし、なんの
あれ?
もしかして、あたし――
どっかで説明してた?
……いやいやいやいや!
やっぱ、してない!!
なんも話してない。
ってか、誰? ダレなの? いや、呼んだのはあたしの
―――5秒、6秒、7秒...
「すまない、自己紹介が遅れた。俺の名は
「……あっ、はい。あたしは女神ラヴクラフティ。えーと……いきなり、女神、って
「いや、君が女神だって事は
「えっ!?」
「俺の前に現れる女性は
……――
はいぃぃぃ~~~???
――……なに云っちゃってんの、こいつ?
なーんか今、軽くイラッとしたんですけどぉ~。
ちょっとカッコイイからってさ~?
この世界の事知ったら、
「え~と……この世界には“
「ああ、
あ~……――
確かに、勇者として召喚した、とは云ったけど。
そんなに
ゲーム脳? ゲーム脳なの? ゆとっちゃってんの?
「……そ、その通りなんだけど~、魔王っていうのは強大な力を持っていて、ね? その~、凄く大変なの!
例えるのであれば、世界中が
「――だろうな」
「……だろうな、って」
「だが、問題ない。君は女神。女神の前に立つ俺は、いつだって勇者。勝利の女神は
あらっ、ヤダ! ステキ……、とか思ってる場合じゃ~、ない!
はいィィィ?
――本当、どういうつもり??
なんでそんなに
って云うか、さ?
さっき、アンタの前に立つ女は女神になるって云ったよね? その女神の前に立つアンタは勇者って、どういう事?
アンタが勇者だからあたしが女神なの? 違う違う、違いますからっ! あたし、女神!! あたしが勇者として召喚したからアンタが来たの! にわとりタマゴじゃないっつーの! あたしが
それからぁ~……
――あたし、勝利の女神、とかじゃないし。
「えーと、ね……この世界“ナグルマンティ”を
「魔王には2種類しかいない。俺に倒された魔王。そして、これから俺に倒される魔王。この2つだけ」
「……えーと、云っても分からないと思うけど、ここの魔王って
「俺は慢心などしない。安心させるだけ、君を」
……――ち、ちょっとぉ~!
こいつ、マジなに云ってんの!
チョ~上から
なんか、……なんか、さぁ――ちょっと、ほんのちょっとだけ、イケるんじゃないかって思っちゃうくらいの自信……
うーん……
もう、手持ちの
よしっ、決~めた!
「うん、分かったわ。それじゃ~、あたしの事は、女神様ぁ~、とか
「
「は~い、風雅様ぁ~♪ ……って、なんで、女神のあたしがアンタに
「――
……――ん~~。
大丈夫かな~、コレ?
もしかして、召喚、失敗だったのかな~?
ま、いっか――だって、こいつ……
ちょ~~~イケメンだしぃ~~~wwwww
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