酒まんじゅうの男

ボビ兄

第1話

酒まんじゅうの男


多くの。

いや、多すぎる電車が行き交う駅。

東京駅。


そこに、

「キヨスクのおばちゃん!ヤマザキの酒まんじゅう176個頂戴!」

「あいよ!176個ね」

「ありがとう😊」


満足げな笑顔で新幹線に乗り込む。

自由席ののぞみ三席シートを独占して一人酒まんじゅうパーティーが始まる。


「のぞみ〇〇号博多行きが発車します」

(ここからが勝負!次は品川だ!)

酒まんじゅう。完食するまで帰れま10イベントが発生した。


(品川で降りたい!)

東京生まれの東京育ちHOPPOPERは思う。

しかし…


品川到着時点で、

12個

残り164個


大丈夫なのか、この男。

次は新横浜だ。

(新横浜で食べきらないと次は…)


そう、ひつまぶしで有名な所だ。

ここでも無理なのであれば、おいでやす〜の所。

ここも無理であれば、

食い倒れるしかない。

そんな街へ向かう。


それでも食べきらなければ…


終点博多に着いても無理ならば延長戦がある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る