霧也の体力が40000から30000に下がってますよ

イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。
本作品は『スローライフ』の要素が強いため、正確な批評が行えない可能性が高いです。ご了承ください。
それでは批評します。
・冒頭の完成度
良い点：主人公が誰なのかが示されている。動きのある始まり方をしている。
悪い点：主人公が達成したい目標・夢が示されていない。展開が早すぎて雑。
・文章の読みやすさ（文章の美しさとは別）
良い点：会話や行動で物事を伝えられている。
悪い点：文法が間違っている。語彙の種類が少ない。一人称と三人称が混同している。
・登場人物の深み
良い点：キャラクターに個性が出ている。
悪い点：性格に二面性が無い。言動に一貫性が無い。心情描写が足りない。
・総評
文章の読みやすさについて。会話や行動によって世界観やキャラクターの説明が行えている点が非常に評価できる。しかし改善点は多い。基本的な文法が間違っている（改行した文の先頭は字下げする。感嘆符「！」や疑問符「？」の後に文章が続く場合空白を一つ開ける。三点リーダー「……」とダッシュ「──」はニの倍数の個数を一セットで使う）。また一文が長すぎる箇所が多い（例：EP3の一番最初の文章『異世界に来たんだと興奮していた僕は「ステータス」と唱えると配られた透明な板、ステータスプレートは白く輝き出して白い板になった。』一文が長すぎる。その影響で文章が成り立っていない「ステータスプレートは」ー＞「ステータスプレートが」）。また一人称と三人称が混同している（例：小説冒頭『僕は宇美矢 晴兎。髪の毛が真っ黒で男子にしては少し長め、少し寝癖がついていて、少し眠たそうな顔をしている未虹みにじ中学校に通うごく普通の中学１年生だ。』髪の毛の色はまだしも「寝癖」や「眠たそうな顔」などは他人の視点からの評価。わかりやすく例を出すと、自分の自己紹介で「僕は少し寝癖がついてて眠たそうな顔をしたごく普通の中学１年生です」と言うようなもの。EP3の最初の文章『目を輝かせステータスプレートを見ると…。』。「目を輝かせる」という表現は他人に対して使うもの。自分の目が輝いていることは一人称では確認できない）。また語彙の種類が少ない（EP1『髪の毛が真っ黒で男子にしては少し長め、少し寝癖がついていて、少し眠たそうな顔をしている未虹みにじ中学校に通うごく普通の中学１年生だ。』この一文に「少し」という表現が三回出ている。言葉の使い方が単調）。今後は正しい文法を学ぶ。一文を短くする。一人称と三人称の違いを考える。などといったことを意識してみよう。
冒頭の完成度について。主人公たちが異世界へと転移させられるシーンから始まっている。イベントの中で会話や行動などすることによって、世界観の説明などの導入を行えている点が非常に評価できる。ただ展開が早すぎて物語のテーマが捉えられていない。例えば主人公以外のステータスについて。たくさん登場したスキルの説明がない。第一章、第二章まで読んで、クラスメイトのスキルがほぼ一切登場していない。主人公のスキルが異常であるということが小説のテーマであるはず。せっかくスキルを考えて登場させたなら深堀りすべき。そしてストーリーに組み込むべき。組み込む予定が無く、その場の思いつきだけでステータスを出すなら無くてもいいのではないか？（後半使うならその時に出せばいい）。仮に今後の伏線といて出した場合でも、もう少しは深堀りして読者に印象づけるべきである。また主人公の目的がはっきりしていない。主人公がこの世界に来て達成したいこと。達成したい理由。達成するまでの問題。問題を解決するための行動・努力。こういった主人公成長・無双系の基本的な要素が足りていないため、読んでいてモヤッとする（スローライフの要素が強いため仕方が無いとも言える）。これらを改善するために、テーマに沿ったストーリーを考える。ストーリーに必要な要素に焦点を当てる。イベントを起こす理由を明確にする。など今後は意識してみよう。
登場人物の深みについて。教皇や錬金術師など、初登場でインパクトのある人物が多く個性が出ていたことが評価できる。しかし展開が早すぎて心情描写ができていない。表と裏の無い表面的な性格の人間ばかりになっている。人物の過去を掘り下げたり、表情の描写をするなどして人物の深みを作る意識を持つと良い。また言動に一貫性がない。ストーリーや主人公の都合に引っ張られて、ご都合主義になっている。キャラクター一人一人に性格や行動原理があることを考えるべき。主人公が無双するだけでなく、周りの人物の関係や、人物同士の掛け合いなども意識してみよう。

こいつら何回人を拉致したのだろう？