47 奇会(absolute)

今や映像のテリオスと、向き合い、話している感じだ。


「レナ」

とテリオスは言う。


「テ・・テリオス?」

レナは不思議そうにし、

そして


じっと動かず固まっている。


表情も。


何か見てはいけないものを見た感じだ。

それもそのはず。


本来観れるはずのないものだ。


「レナ」

とテリオスのさらに声が続く


「うそ・」

レナは呆然としながら呟く。


「レナ、大丈夫か?」

俺は心配そうに問いかけるも。

反応がない。


「テリオス、あなたなの!?」


と今まで聞いたことのない声で言うレナ。


「そうだ、レナ。まさか、また会うとはな」

と答える映像のテリオス。


「どういうこと?!テリオス?」

と問いかけるレナ。

それは当たり前だ。俺も知りたい。


「慌てるなレナ」

とテリオスは答える。


死んだはずの人間が目の前で話してるんだから。

慌てるだろう。


「生きてるさ。俺は」

と答えるテリオス。


なんだって?どういうことだ?

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