第402話  作戦会議

 現在の状況はトリシア、ライトアイ、リギアの3人は治療した直後で、完治したとはいえ、一度死に掛けており、そのショックからまだ立ち直っておらず、うずくまって震えていた。


 これからの事を話す相手は レフトアイしかいない。俺は奴の攻撃はどんなだったのかを聞いた。


 俺の方は意図せずにレフトアイと入れ替わったものだから、自分の身に起こった事を理解するのに一瞬だが時間が掛かった貯め、敵の位置関係や敵の正体を把握するのが難しかった。


 また、唯一レフトアイは攻撃を食らっていないので敵の攻撃を見れていた。レフトアイによると刀もしくは、何かの刃がどこからともなく伸びて来て、一瞬の間に皆を刺し貫いていったと言う。


 そしてレフトアイに、敵を倒す案が何かないかと確認した。敵を見たのが彼女だけなのだ。


「ランス、あの何とかという貴方があまり使いたがらないあのヘルムはないのかしら?」


 一瞬何の事を言ってるのか分からなくて首を傾げた。


「あれよ、攻撃をヘルムに当てられると、勝手に反撃してくれるやつよ。なんかちゅうにびょうチックだからあまり着けたくないと言っていたあのヘルムよ」


 レフトアイに言われハッとなった。そういえばそんなヘルムもあったなと。今言われるまでその存在自体を完全に忘れていた。流石はレフトアイだ。元々俺と知り合う前に既に冒険者としてある程度活動しており、若手の中では期待の星と呼ばれる存在だった。期待をされているパーティーだったからでもあるが、そんな中で冒険者をしていた為か、色々な事に常に注意を向ける事ができていたのであろう。


 俺は駄目だ。緊張感がまるで無い。


 ただアドバイスをも貰ってからは、なるほどと、奴が脳天を狙ってくるのであれば、このヘルムで防げるのだろうと。


 俺は早速収納から出したが、やはり厨二病チックだ。しかも首の動きに制限が掛かっかってしまい、あまり着けたくはなかったのだが、そうも言ってはおられない。そのチート能力故一時期はかなり多用していたが、見た目がアレなのであまり着けたくはなかったのだ。


 皆からはかっこいいとチヤホヤしてくれてはいたが、なんだかなあと、厨二病ではなあと思いいつつ、いつの日からか装着する事もなく、収納の片隅にひっそり眠っている状態であった。


 確かロードオブナイツと言ったか、グロリアと言ったかうる覚えである。とはいえ収納の中からはあっさり出てきたのだが、まあ、ヘルムが少なかったからである。まもなく防壁が消えてしまう。その為、急ぎ装備し、とりあえず皆に俺の体に触るように伝えた。そして防壁が解除された途端に俺は別のところに飛んだ。そしてすぐさま防壁を張り直すのだが、俺は防壁の外に出て、皆を中に閉じ込める形で防壁を出した。ある程度の間は、魔力を次ぎ足せば防壁は持ち堪える事が出来るであろう。とは言っても彼女達の魔力では、3分もすれば魔力切れで動けなくなってしまう。短期決戦で決着をつければならない。意を決し、やつにリベンジするのであった。



兵士から〜の連載を止め、エラーから始まる幼女使いにて一部内容を変更して連載をはじめました。宜しくお願いします。



 宜しくお願いします!

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