第359話  今後

 俺がヒナタをどう扱ったのかをヒナタから聞いたが、思いの外丁寧だと判明した。


 少なく共ナンシー達から求められた時の彼女達に対する扱いよりは優しかったのが幸いだ。


 ただ、話をしていて分かったのは、ナンシー以上にあちら側の者だったとの事。

 かなり手荒に扱ったような記憶があるのだが、丁寧過ぎたらしい。ドラコン種はよく分からない。それともヒナタの個性か。


 まあ、変わった性癖は誰にでもある。男の方でレイプする性質の者以外特にどうこうはしないつもりだ。強制は良くない。


 また、真面目な話をしていく。圧倒的に服が足らないのだ。

 大人の服は俺の収納に有る服で何とかなっていたが、子ども用のが無い。以前盗賊を討伐した時の戦利品を収納に入れていたが、それらを出しても着替えが足りなかった。


 とりあえず15歳未満は今から返す事を考えた。ヒナタ的には既に別れを済ませており、若年層はすんなり帰れそうだった。ただ、荷物は殆ど燃えてしまったので着の身着のままだ。


 また、あの赤黒いドラコンについて確認した。以前ヒナタを犯そうとしたのとは別の奴だった。


 こうやって襲われたのは二十年ぶりだと。ヒナタよりランクの高いドラコンで、近隣の5つの街の支配者だと。


 ヒナタは1つの街しかしはいしていない。

 俺の提案は奴に俺が設定した条件で街を支配させ、発展させていく。ヒナタの街もだ。上位の支配者として部下に任せかる事にする。奴のランクはヒナタより上だが、隷属紋のおかげで問題ない。


 奴の名は理解できなかった。なので理解出来る名に変える事にした。単純にジョンだ!

 犬の名前でよく付ける名だ。まあ、名前なんてどうでも良い。


 そうこうしていると4時間が経過した。

 無意識下で合体していたが、ちゃんと刻印が刻まれていたので一安心だ。

 また、全員に俺の隷属契約と言う。正式名称の主従契約を行っていたが、一部の者が出来ていなかったから未実施者について実施する。全員に行ったと思っていたが、数人が何故か漏れていたのだ。


 まずは街に若年層を返す事を実行する。俺がヒナタの背中に乗り街に向かう事にし、ヒナタと一緒に皆の元に向かい説明をする


「皆さん、ご覧の通り屋敷がこの有様です。首謀者は既に捕え、奴隷と化しました。幸い皆生き返りました。ですが今のままですと風雨を凌ぐのがやっとですし、服が萌えてしまいました。また私がいつこの世界を離れるかは分かりません。先日話しをしていたように、まずは15歳未満の方から親元に返します。少し早くなりましたが。それと皆に集めてもらった宝石類を分け与えます。また先行して一部20歳の者を街に駐在させ、皆の教育の続きをさせます。寂しいですが、皆の幸せの為には必要な事です。年長者もいずれ街に行きますから、別れを済ませるのはレオナと病床から蘇った6名です。良いですね」


 これから街に行き、街に受け入れの話をし、ゲートを繫げる。その後迎えに行くと説明した。


 俺はヒナタが脱いだ服を持ち、皆の前でヒナタは竜化し、俺を乗せ街に向かい飛び立つのであった。

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