第246話 セレーシャを人へ

 セレーシャにカメラやスマホが基い2001年じゃ携帯か。それらが収納にないか確認すると収納にデジカメがあった。

 しかし悲しいかな 電池切れだった。


 次ぎに裕美に聞くと、辛うじてまだ電池の残量が僅かにあるデジカメがあった。

 カメラの画像を確認すると、そこには裕美とセレーシャが崩壊する直前のビルの中で仲良くツーショットの写真を撮っていたのがあった。おかげでセレーシャの背丈や顔つきが分かったが、悲しいかなまな板だった。・・・



 そこは口に出さないが、最終確認としてこれからスリープに眠らせ、体を切り刻み 一度命を落とす事も怖くないと言い、了承した。そして 服などが準備されている事を確認し 、念の為に収納にある中身を全て出させた。これは人間に戻った時に万が一収納が消えてしまった時も対処できるようにするためである。そうして セレーシャは裕美に一旦逝ってきますと言い、俺ははスリープを掛けたのであった。


 俺はまずライトソードで腕を切断した。これだと切断面は瞬時に焼かれ血が出ない。

 次ぎに苦しまないように一気に首を刎ねた。

 不安がると思うので手順を正しく伝えなかった。

 念の為裕美と同じ順で行う事にした為だ。つまり肉体を人間の体に再生させるのは死後に行なう。まず外皮を剥ぎ、肉のみを取り出す・・・


 セレーシャの体は裕美が収納に入れた。

 そしてデジカメの画像を見ながら肉体を再生させるべく欠損修復を行う。


 すると狙い通り人間の体が出来てきた。

 途中で止めて腕を半分に切断した。

 一方を裕美の収納にいれ、どんどん再生する。そして体が出来上がると


「なあ、これどうする?こんなだったか?」


「うんそうなの。ねえ大きく出来ない?彼女ずっコンプレックスだったのよ」


「どれくらいが良さそうだ!?」


「そうねえ志郎の好みと言いたいけど、私のじゃあ明ら様だから、シェリーのでどう!?」


「分かった。俺は出来ないから悪いが切り取ってくれ。そして燃やそう。俺には女の体を切り刻めない」


 そうして裕美がほぼ完成した体を切り裂き、もう一度、シェリーのをイメージして再建した。そうすると見事な大きさに成長した。


「よし、これで嘘つきさんか確かめて見るか?」


「もう意地悪ね。じゃあ服を着せておくね。こっちもお願いね」


「わかったがもうちょい服を着せるのは待って。見本がある方が再生しやすいから。それと本気でそれを着せるのか!?彼女は写真もそうだが、顔つきも清純なイメージの女性だぞ!?それはどう見ても場末のストリートの商売女に見えるぞ。しかも全て淫魔のダンジョンのドロップだろう!?」


「ふふふ。私からのちょっとしたご褒美よ。勿論、し・ろ・う・へのね!好きでしょ!?この清楚な顔でこの格好を脱がすの!?」


「ぶふ。確かにギャップ萌はあるが、彼女には彼女の人生があるんだ。必ずしも俺と一緒になるとは限らないよ」


「いえ、彼女は既に貴方を選んでいるのよ。ちゃんと一人の女性として見てあげて。それはともかく、彼女の真っ赤になる姿は見ものだわ。あっ!こっちも完成ね。じゃあこっちはまともなのを着せましょうね!」


「よし、体は大丈夫そうだな。じゃあこの先は寝室に行くよ。俺を担いでいくのは大変だろう。距離的に行けるはずだ。」


 そうして俺は寝間着に着替え死者蘇生を行ったが、やはりいつもの様に意識を手放したのであった。

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