第189話 チャカデイ
今日の俺は、朝食の後はチャカとのデートだ。さて困った。どこに行っても目立つから下手に店に寄れないのだ。
「なあ今日どこか行きたい所が有るか?」
「ランスと一緒ならどこでも良いのよ。ふふふ有名人だと大変ね!」
俺はその一言で思いついた。人のいない所へ行こうと。
「じゃあ俺の心の赴くままでで良いよね!」
「あら?何処に連れて行ってくれるのかしら?」
「さあってどうしよっかな?さて行きますか!」
そう言うとチャカをお姫様抱っこし短いキャッという唸りを聞きながら飛んだ。ひたすら高い上空へ
そこからこれから落下ていくよと説明し、スカイダイビングを始める。チャカは意味がわからず唖然としながらキャーキャー叫ぶだけだが志郎は楽しかったのだ。
地面にあと少しと言う所で再びチャカを後ろから抱きしめて再び飛んで、背面飛行で空を見せたり普通に飛んだりする。
そしてどこかの湖を見つけそこに降りる。
そこは人里離れた綺麗な湖で、ベンチを出して暫くただただ眺めていた。
そして二人共裸になり湖に入り泳いでいる。
チャカの体は美しかった。よく見ると拳のだろうか、矢のだろうか傷があちこちにある。
どちらからともなくキスをしていく。
そして湖畔にベッドを出しそこに座らせて、俺は黙って後ろに行き、首にそっとネックレスを着ける。真っ赤な宝石の周りをダイヤがさり気なく飾っている。
うっとりとそのネックレスを見つめるチャカにプロポーズと愛を囁く。
言葉は要らないのだけど、言わずともわかり会えるのだが敢えて言葉にする。
もう一度キスをし、やがて一つになっていく。そんな中傷を欠損修復で消していき、チャカの感動はそれは俺も泣けるくらいの反応だった。
その後俺の部屋にゲートで帰り寝ていくのであった。
チャカは意外とお淑やかで無理をするタイプだ。
今まで色々大変だったのでようやく甘える事が出来て、大いに甘えてきて子猫のようで可愛かった。キリッとした麗人だが、俺の前ではうぶな女の子だった。
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