第64話 欠損奴隷
買い物等を終えて奴隷商に着くと丁度フレデリカ達が馬車を連れてきていた。
今は13時ちょっと過ぎで既に全員昼は済ませていた。
ふと思いつきクレアに元の名を聞いた。
今は素直に教えてくれた。
オナペスト・プッシーハイムと言う
微妙な名だ。この国では意味がエッチーになってしまい名乗りたくなかったと言う。国が違い言語も違うので偶々だそうだが納得した。この国にいる以上前の名前は不都合が多いと。
奴隷商に着き応接室に案内され移動中に何か生き物の入った篭を乗せた台車を押す奴隷商の職員とすれ違い、違和感を感じた。
応接室にいつもの主人が来て要件を聞いてきたのと、先日のオークション奴隷を解放奴隷として自らの意思で付き従っているのを見て口をぱくぱくして驚いていた。
一応この手の事は考えていて、彼女達にも口を合わすようにお願いしてある。
「刻印の儀の後で奴隷解放をしたんだけど、俺との夜の営みが良すぎて俺なしで生きていけない体になっちゃって尽くして貰ってるんだ。へへへへ。あっちも凄いのさ!」
わざと下卑て言うと、規格外と呆れていた。
ふと気になり先程すれ違ったのは何の生き物かと聞くと
「あれは本日処分する欠損奴隷で御座います。」
2泊位を想定したスーツケース程の大きさだったから、まさか人が入っているとは思わなかった。
「どういう事だ?」
「はい、私どもでお売りして不要になった奴隷を引き取った者の売れ残りで、残念ながら規定の三ヶ月を過ぎて売れなかった為、これから処分場に連れていき、処分する所で御座います。」
絶句した。これから殺すと。俺は
「今日は欠損奴隷で良いから安いメイドや執事要員を買いに来た。ちょとその処分するのも見せてくれないか?」
奴隷商はスタッフを呼び処分は俺が見てかになるから、まだ出発をすせず、見せる準備をして準備できたら知らせるよう指示をして俺に申し訳無さそうに説明を始めた。
「まず、これからお見せするのは、余り気持ちの良いものではありませんぞ。特にナンシー嬢にはお勧め出来ません。
全て酷い欠損で恐らくランスロット様は激怒されるでしょう。
一応お伝え致しますが欠損させたのは私共ではありませんぞ。」
と俺が理解したのを確認して続けた。珍しく語気が強い。
「奴隷商人は自分が売った奴隷、オークションの場合は主催した者は、直接の購入者が不要になった奴隷の買い取りを生きてさえいれば例え手足全て無くても拒否出来ないのです。殺す事が出来ない奴が時折売りに来ます。そして奴隷商は国の決まりで引き取り後三ヶ月を過ぎないと処分が出来ません。希に達磨状態でも、買う方々が居ます。そんな状態でも性欲の捌け口にしたり、単純に殺しを楽しむ為に。
そして今回のはかなり惨く買い手が着かなかったわけです。
あの者達の事を思うとこの三ヶ月は苦しめただけになり、早く楽にしてあげるのがせめてもの情けになります。それを理解した上で安易な情けはかけない事があの者達の幸せと思っております。」
大体わかった。俺には都合が良い。
帰って治してやる。美人ならその後で惚れさせる自信がある。股間と期待が膨らむ。
持ち込んだ奴の事を聞いた。二人だそうだ。
一人は国王。お気に入りだったが飽きて誰かわからない状態にして部下に連れて来させた。
もう一人は何でもこの国の公爵令嬢で、親は知らないらしいが、バツイチで出戻り、別宅を与えられて引きこもっている。
見た目残念な方で美しい女に嫌悪感を抱き、高い女奴隷を買い、メチャクチャにするのが趣味でそんな感じでの犠牲者だ。前回のオークションの一番の、落札者だとか。
準備が出来たとの事で見に行く。
ナンシーも覚悟を決めており、見に行った。
俺は既に変態貴族の処刑を99%決めている。
馬車に積み込まれているが柔らかいクッションの上に寝かされ、上にバスタオルを掛けてあり、必ず取って見るように言われた。心を強く持って見ないと心が折れるとまで言われた。
一人目を見る。
絶句した。
34才女性 名前 フェラリス・プッシーハイム
国王の長年のお気に入りの奴隷で数ヵ月前に買った奴隷に惚れ込んで、処分するも、自分では殺せず、払い下げて他の奴にエッチさせたくないからとメチャクチャにした。ただそれだけと。
年齢と名前からまずクレアの母親だろう。俺はバスタオルを取った体を見て狼狽えた。
顔は目を潰され鼻も耳も削がれ、顔半分火傷が酷く、体は乳房がない。切られた後無理やり回復魔法で傷を塞いだ感じ。喉は潰されていて喋れないと。
手足は全て無い。
とてもじゃないが、クレアには言えない。惨さは覚悟していたが、クレアの母親と理解して更に狼狽えた。
幸いこの状態に狼狽えてると思われて誰にも悟られなかった。
もう一人も酷かった。
手首足首が無い。胸は火傷が酷い。乳房も無かった。切り傷が多い。
顔は切り刻まれて傷だらけ。
歯は全て抜かれている。
髪は無い。
22才 処女とある。
目は片眼が残っている。
何でもオークションの奴隷で絶世の美女であり、奴隷商がかなり目を掛けて育てた逸品だったが、4年前に売られてからずっと折檻を受けていたそうだ。
俺は泣いた。
奴隷を引き取ると言うと、奴隷商人が反対したが、回復魔法の実験台にするとして納得してもらった。金貨一枚ずつ。これが最低価格だそうだ。
服を着せさせ俺の馬車で連れ帰る準備をしてもらう。
怒りで震えていて、誰も声を掛けて来ない。
次に他の欠損奴隷を見る。先ずは女性から。
達磨状態のが三人いた。
なんでも先程の変態貴族の部下や取引先が代理で買っていた。
驚いた事に先のオークションの奴隷と俺にだけ伝えて来た。
三人共に胸が切り取られ顔も潰されていて酷い!
オークションの1貴族の娘、2商人の娘、6元盗賊
三人共に処女のままだ。各金貨三枚
他には
両目を怪我で失くした26才
メイドのようだ。奴隷メイドだったが、貴族に犯されている所を夫人が見つけ、怒りで目を切り裂き売らせた。逆恨みで酷いことだ。
金貨20枚
猫耳娘14歳処女
戦奴落ち。戦で右腕を失くした為売られた。
性奴隷か冒険者の荷物持ちが想定されている。
モフリ対象かな。顔はそこそこかわいい。
利き腕の欠損の為価値が低い。金貨300枚
次が24才 両脚が膝から下が無い。
元貴族の料理人。
きりっとして中々の美人である。残念ながら貫通済み。
招いた貴族の料理に、嫌いな物が入っていて、その場で脚を切られ、賠償金を請求され支払えるわけもなく理不尽に売られた。金貨150枚
最後が エルフ46歳
見た目20歳位
右腕と両胸が無い。
奴隷として戦に行き、敗戦側であった。罰として胸と腕を切り落とし、更に戦犯奴隷としと売られた。
ふんだり蹴ったりである。
顔は無傷。
冷たい感じで、絶望しており、希望が無い生気の無い状態。綺麗な顔立ち。貫通済み。
金貨200枚
全て買うと伝えた。
続いて男性
執事向けを聞くと執事長向けがいると言う。
両目と左腕を失くしている57才
元剣士 元々奴隷で貴族の屋敷を任されていた執事長
先日のオークションに向けて王都に向かっていて、盗賊に襲われた貴族に同行していた者の生き残り。
主人を守り戦ったが腕と目を失った。
金貨100枚
若いのがいた。
犯罪奴隷で24才
冒険者に同行していたが、森で魔物の群れに遭遇して、足留めを命じられて左脚を失いながら何とか街にもどったが、主人達はオーガに殺られ、主人無しになり、欠損奴隷となったが、脚が無いので買い手がない。
犯罪の理由は貴族に街中で因縁を付けられ冤罪で奴隷になったと。
もう一人は
19歳の冒険者
両目が欠損し、脚もびっこをひく。歩けれるが、走れない。
農家の口減らしで、子供の頃に奴隷になり、貴族に買われボディーガードをしていたが、盗賊に襲われた時に目を失い、脚も怪我をしたあと後遺症ができた。
そんな感じだった。
金貨100枚
最後の一人が32才の土と火の元宮廷魔術師
王のお気に入りの奴隷に手を出したとして王に対する不敬罪で両腕を切り落とされて売られてきた。
金貨240枚
欠損奴隷は以上だった。
女性の奴隷に対する扱いが酷い。
皆中々値が付かず、男性はあと3週間~5週間で処分されるところだったらしい。
俺は全て引き取ると伝え、奴隷商人が警告までしてくれたが、頷くだけだった。
シェリーに状況を伝えて、男部屋を1つと女性部屋を1つと個室を一つ準備するお願いをした。
又ニーベリング達も一人一部屋にするように指示をしてこれから連れ帰るので、お風呂の準備もお願いした。
帰宅後は俺のマジックシーンに皆がめろめろになり崇められるの図が待っていると股間を熱くしている。
状態は酷いが何とでもしてやれる。
クレアの予知は恐らく母親だろう。
これは有難いなー、親子丼だなあとゲスに思うが事実で有る。
クレアの容姿から創造するにさぞや美しいのだろう。じゅるるる
34と言う事は16でクレアを産んだのか。
可能なら屋敷を任せよう。熟女か。体は18だがこちとら45のおっさんだから守備範囲内だ。
しかし、お馴染みの初心者ダンジョンにだけは全員行かせよう。戦闘が苦手でも関係ない。全員レベルリセットしてニーベリングに率いらせ、過剰な武器を与えればまあ大丈夫だろう。
男の奴隷の扱いは爺さんは執事をさせるとして3人はパーティー組ませて稼がせるか。
俺の奴隷だったらあほみたいに強くなれるだろうけども、そう言えば執事の爺様って剣技指導って出来るだろうか?
と考えていると出発の準備が出来たというので、家に新たな奴隷を連れ帰るのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます