目指せ! 体重48キロ 令和版(29)
今日も、ダイエットの話です。パート29です。
今回は、ジムでの珍事、その後の話です。
コロナが席巻していないころの話。
夫が、先週紹介したおばあちゃんの話を知って、わたしにこう言いました。
「そんな意地悪なおばあちゃんには、水戸黄門の印籠を出せよ」
「なにそれ」
わたしがキョトンとすると、
「障碍者手帳だよ! BGM、バッチリつけて、
『障碍者です。だからエレベーターに乗ります。
なにか問題がありますか?』って逆に聞いちゃえ」
夫ったら、るんるん(死語)しちゃってる。
いいのかなぁ。おばあちゃん、また違う口実、見つけて、わたしをいびりそうだけど。
わたしに関心のある、孤独なおばあちゃんなんだからさ。
あんまり、追い詰めたくないんだ。
逆に考えてみれば、わかる。
わたしだって、かわいい年下の子が現れて、周囲がその子をちやほやしたら、
ムカムカするんだよね。
同じ人間だと思うと、おばあちゃんの気持が手に取るように判って、
逆襲するのが、ためられてしまうのであった。
だからって、いじめられっぱなしというのも、弱腰だけどね。
ということで、あらためてスポーツセンターに行きました。
2週間ぶりかな。雨が降ったり、風邪を引いたりしていたので
行けなかったのです。
Yさんが心配して、「どうしたんだ」
「実は風邪を引いていたんです」
と事情を説明しました。
おばあちゃんの姿は、見えませんでした。
そこで、わたしは、
エレベーターに乗っているみんなの前で、
障碍者手帳を取り出して言いました。
「あのおばあちゃんが来たら、これを見ろッて言ってやるんだ♪」
と、見ていた人が、
「あっ、それは警察手帳!」
「そうよ! じゃじゃーん♪」(んなわけないでしょうが!)
するとYさん、
「あの人は、Fさんって言ってな。少々、変わり者なんじゃ。
相手にせんほうがええ」
「そうなんだ。やっぱりお気の毒な人なのね」
わたしは、手帳をしまい込みます。Yさんは、少しうつむいて、
「わしの妻も、その手帳を持っとる。要介護でな」
「そうなんですか。大変ですね」
そんな会話をしつつ、トレーニングルームに到着。
今日もまた、つらいダイエットがつづくのであった。
というか、わたし、ここへ雑談しに来てない? (笑)
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