第29話「国家的不祥事」新型肺炎の後に続く時代
ソビエット連邦の崩壊はソビエット連邦の国家的不祥事「チェルノブイリ原発事故」に端を発し、それに続く情報公開にあったと思うが、今回の中国の新型肺炎は中国にとって、どのような痛手や変化を与えるだろうか予想し備える必要があるように思う。
もちろん中国国内だけでなく世界にも悪影響を及ぼし、特に近隣に存在する日本にも大きな影響を及ぼす筈である。
中国国内の最悪の歴史に学ぶとしたら、1911年の孫文の辛亥革命後の中国の動乱、群雄割拠による戦国時代になると思うが、そこまではいかないような気もする。
都会人の個人的な生活嗜好や過ごし方の変化を論ずるネット記事から推測すると人混みに多い繁華街に出歩かずネットで買い物を済ませる。余暇も家の中で楽しむ。いわゆる共産主義とは異なる個人主義的な生き方をイメージさせる記事とともに情報公開を求める、既に封鎖された武漢市内で始まったボランティア活動や精神が根付くなどという良い面も記述されている。
以下、余談になるが、日本は国家的な不祥事に対する対応で痛い目にあったことがあることを肝に銘ずるべきである。国家的な大不祥事2度目の敗戦とも揶揄された「福島原発事故」以降の対応を振り返っても日本は不祥事に対応や処置に慣れた国とは言えないとも思う。戦前に例を求めると代表的な事件は戦前から探ると5.15事件から2.26事件とその後の軍部の台頭そして暴走、太平洋戦争そして敗戦終戦が良い例である。
中国の国家的不祥事「新型肺炎事件」は日本の経済や半年後の東京オリンピックパラリンピックにも大きな影響を及ぼすことは間違いないが、日本の国家的不祥事「福島原発事故」にとって代わり、「福島原発事故」で崩壊した日本の紛争抑止力を少しで回復することを望みたいが、同時に日本は危機管理、安全保障体制を改めるべきだとも痛感する。
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