第20話憲法改正を目指す現在の日本の状況は

やがて国家的大不祥事、二度目の敗戦と揶揄された「福島原発事故」から9度目の3月11日がやって来ます。今年は東日本大震災や福島原発事故から復活した姿を世界にアピールするために招致した東京オリンピックパラリンピックを酷暑猛暑下で強行されますが、国際社会から歓迎されるか不安や疑問を感じます。この件については太平洋戦争中のインパール作戦の愚を繰り返さず、直前にでも計画変更を期待します。具体的な提案はパラリンピックを秋に遅らせ、酷暑時に開催が危険視される健常者の競技会も同時期同場所で開催国することです。


前置きでした。

本題は、ここ9年間の日本や東アジアの情勢を軍事的観点から評価してみます。

まず現在の状況です。

この9年間に中国の海外膨張政策は一層、露骨になりました。チベットやウィグルの領土化は進み、香港に対する弾圧、南シナ海の領海化を進め尖閣諸島方面への進出頻度を高めています。最終目的は西太平洋の覇権確保、さらに西日本の領有化だと宣言するニュースもあります。このようなニュースはフェイクニュースとして安易に片付けることが出来ないことはドイツのソ連進出というヒットラーの野望という過去の歴史にも学ぶことが出来ます。

朝鮮半島情勢も大きく変化しました。

北朝鮮による核ミサイル開発、そして遠慮容赦なく日本上空を越えるミサイル実験や日本EEZ内に打ち込まれるミサイル実験を繰り返し、朝鮮漁民は日本 EEZ内で恐れることもなく違法操業を繰り返しています。その上に韓国の日本叩きです。日本を悪者にし北朝鮮との併合を進める。しかも日本から金を強請取り、それを元手に北朝鮮に経済発展を約束し併合を進める。そしてゆくゆくは北朝鮮が開発を進める核ミサイルで日本を脅迫し日本を経済的な奴隷にすると言う目論見さえ見え隠れする状況です。


この国際環境の急変は9年前の「福島原発事故」直後から予想出来たことなのです。要は今の日本人は戦前の日本人とは違うと見抜かれてしまったのです。また技術的にも恐れるに足らないと舐められてしまったのです。

日本の安全保障上の重大な損失だったのです。

それに対して防衛省自衛隊は、どのように対応したか?。

特に、ここ9年間の陸上自衛隊対応を厳しく検証するしかありません。

尖閣諸島が危ない(危なくしたのは福島原発事故初動対応の不味さでは?)ので、水陸両用車を大量に購入する。ところが尖閣諸島海岸は岩礁で利用できないかも知れない。在沖海兵隊司令官は尖閣諸島ぐらいの地域なら海と空からの攻撃で制圧可能だと公表。沖縄でオスプレイの危険性が叫ばれる沖縄にだけオスプレイを押し付ける訳にはいかないとオスプレイ導入を公表、しかも購入した水陸両用車は評論家から陸上自衛官の棺桶と批判される始末、朝鮮半島情勢が危ぶまれると韓国在住の日本人を救うためにとフィリピンやタイで訓練を実施、実際に主権国家にしかも反日運動で盛り上がる韓国に陸上自衛隊を派遣することが出来るかです。浅間山?火山噴火に即応予備自衛官が巻き込まれると民間人を守るために犠牲になった時にはフェイクニュースを流れました。恐らく、このニュースも陸上自衛隊から流されたものでしょう。南スーダンから部隊撤収時にも文書隠匿問題で防衛大臣が職を辞する騒ぎになりました。

二度目の敗戦、国家的大不祥事「福島原発事故」初動対応の2011年3月11日、東電社長輸送中の空自輸送機が浜松上空で引き返した件や東電から要請があったにも関わらず不可能だと輸送を拒絶したが後日、検証した結果、輸送可能だったと判明した高圧電源車の空輸輸送の件など、ここ9年間の混乱は、そのまま周辺諸国の軍事筋に筒抜けと判断した方が良いでしょう。

ひたすら危機を作り、危機感を煽り、予算増加目指し、組織維持を図る。焼け太りを目指す。組織を縮小させないためにも無駄使いをする必要があります。


それに対して政治レベルでは、どのように判断したかです。

旧民主党、そして今の野党は全くお話にならない状況です。

日本を取り戻すと政権奪取した安倍総理は安保法を制定し、アメリカだけでなく、日本を世界のパワーバランスの枠組に入れ込むことで安全と安定を確保するという道筋を立てたのです。

次は憲法改正で、日本が福島原発事故で失った紛争抑止力を回復することを目指そうとしているのが現在の状況だと判断をしたい。



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