自動操縦者 ⅱ

仕事終わりの夜 憂鬱な時間はまだ続く


懇親会が待っている


ボクは奥歯を強く三度噛み締める


数秒後自分の位置が 後ろにズレたような感覚がやってくる


ボクは銀幕の世界を見ているかのように自分から離れている


形式的に“ボク”が話し 食べ 気を配り 食べ 話している


ボクはそれを遠くから眺めたり 眠ったり 他ごとを考えたりしている

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