スペース姥捨山

最近、老人が宇宙に上がるのがブームになっている。僕が大人になる頃には、この星に四季はなくなっていた。それを懐かしんで忘れられない層が、次々に昇天していっている。宇宙に浮かぶ集落コロニーで再現された四季の中で余生を送ろうとしているのだ。祖父祖母にさよならと手を振る。たまには観光ついでに会いに行こうと思う。寒い日にあたった時には、冬服を用意しなければ

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