かげろう

仕事帰りの 足取りは軽い


夕飯は外で いつものところ


家に帰れば 繭に包まる


家族がそこで 待っている


液に揺蕩たゆたい 夢を見る


そこが真の 我が家だと


妻も子どもも ペットの猫も


全てがそこに あるのだと


得られぬはずの 幸いが


今 目の前に あるのだと

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