第38話 職場で横行する悪者づくり

多くの同じメンバーで10年以上長く運営されている職場では、新たに採用された人や転勤でやってきた「新参者」に対しての「アレルギー反応」が如実に起こる。

「あ うん」の呼吸で仕事をしている現場。それはそれでいい面もあるだろう。

しかし、動脈硬化も起こっている。

古株ばかりの現場には「村の掟」のような、そこにしかない物理的・情緒的な段取りが存在する。

それらが、労働生産性を低下させていたとしても、「わたしたちの世界」を崩されることに対して、非常に反発が起きる。

そこで、出てくるのが「悪者づくり」である。

よほど古株達の中に溶け込まない(いいなりになる)限り、新参者がターゲットになる。

それは、現場の営業成績不振の責任論ということまでターゲットにされる。

歴史からみても、人は、何か天変地異や混乱が生じると、誰か(ある特定の民族等)を悪者にしようとしてきた。

職場も一つの世界・社会。

古株達の既得権を守るために「悪者」づくりが横行している。

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