空の彼方

明日のことも考えずに

笑っていたんだ


胸の中のときめきが

弾けそうになって


空の彼方まで

飛んで行きそうだった


夢の中をゆっくりと

歩き続けて


気がつけば

私の心も大人になっていたな


悲しみも寂しさも

胸の奥を虐め始めたから


空の彼方まで飛んでった

心がくるくると舞って落ちて来た


悲しいな

寂しいな

そんな言葉を祈りの代わりに


明日のことを考えたら

笑っていられなかった


もっともっとちゃんと

大人になっていたら


子どもの頃のように

空の彼方まで

飛んで行けただろうな


もっともっとちゃんと

大人になろう


昨日までのことを

笑い飛ばしたら


胸のときめきが

空を越えて宇宙まで

飛んで行っちゃうだろうな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る