幸せの海

迷っていた

此処から飛び降りたら

楽になるのに


足元には幸せという名の

海が広がっている


飛び降りても

泳げないかもしれない

もしかしたら

大きな鮫がいるのかも


変われたら楽になるのに

変わるのが怖くて

不幸という崖の淵で佇んでいた


だけど足元が崩れて

気がつけば幸せの海へと

落ちていた


どうしよう泳げないよ

必死にもがいても沈む身体

遠ざかっていく不幸の光


もうもがくのは止めよう

幸せの底へ落ちていこう

もう不幸には戻れない

私はもう幸せにしかなれない


この幸せの海に底は無い

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