心の声

このまま

消えてしまいたい


あなたと出会ったのは

孤独と悲しみと涙に

包まれていた夜


きっとこの人も同じ…

みんなと同じ…

私の気持ちなんか

解ってくれない…


そう思ってたのに


どうしてだろ


消えてしまいたいって

心の声を

あなたの前で叫んでいた


「いつから?」


他の誰とも違う言葉

優しい声

あなたは瞳の奥に

悲しみを浮かべていた


「ずっと一人で悩んでたの?」

「ずっと一人で耐えてたの?」


私はただ頷くだけ


「悲しかったよね?」

「淋しかったよね?」


そっと私の頭を撫でた

あなたの手は温かくて

とても優しかった


「今までよく頑張ったね」


誰にも言ってもらえなかった言葉


「もう一人じゃないよ」


誰かに言って欲しかった言葉


「一緒に生きていこう」


あなたがくれた優しい言葉


きっとこの人となら

生きていける

そんな気がして


溢れた涙が

止まらなかった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る