忘れかけていた歌

夕暮れに染まる公園

ブランコの軋む音

記憶の中にいつも

あなたはいた


僅かな呟きさえ

涙に掻き消されていく


暮れて消える街のシルエットを

あなたはいつも見つめている

明るく灯る街並が

あなたの心を繋いでいた


古い記憶の中を辿ると

列んだ笑顔の中にあなたの涙

淋しさを浮かべていた


破れた夢に迷い込み

静かに目を閉じる


時の流れにまどろみ

夢の続きを探している

私は忘れかけていた

歌の続きを歌おう


眠気の意識で私は

あなたの名を叫んでいた


私達は淋しさを抱きしめて

いつも二人で生きていた

悲しみという窓辺から

いつか朝日が差すと信じていた


奏でられているメロディーは

忘れかけていたあの歌

そして私は願った

あなたに笑顔が戻ることを

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