第2話
以前から桃香に対する秋穂の行動には疑問があった。普段世話を焼くことはしないのに、風呂に入れることと寝付かせるための添い寝だけは私が何も言わなくても勝手にしていることが多かったのだ。そして桃香からは写真を撮られること以外に、寝ている時に秋穂がパジャマの中に手を入れてきて、腹部や陰部を触るのだという話も聞いた。
最初は信じられなかった。幼い桃香が可愛いからつい撫でてしまっただけではないのかとも思ったが、怪しげなことを頻繁にしていて、親でさえ風呂に入っている姿を写真に収めることなど少ないというのに、他人が嬉々として幼い子供に際どい格好をさせて写真を撮ったりするわけがないと考えると、秋穂の行動は異常だ。
そして何より、話をする桃香の恥ずかしさと嫌悪感を露わにした表情がすべてを物語っていた。
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