せっかくの異世界なんだから楽しめよぉ!
白ノ宮
第1話 俺は選ばれし者なんだってさ!すっごーい!
「ここは...どこだ...?」
私は宇宙の様な場所でフヨフヨ浮かんでいた。
先程まで家で生徒の答案を採点していた筈だ。
何故自分がこんなところにいるかが謎で仕方がない。
〈あなたは選ばれました〉
頭に心地のいい女性の声が聞こえてくる。まるで睡眠導入用囁きASMRを聞いてるかの様な落ち着きをもたらしてくれる。
眠りそうになるが意識はしっかりしたままという不思議な感覚を味わいながら言われた事について思考する。
「選ばれた?つまりは...勇者か...?」
〈否定〉
違うそうだ。
なら何なのだろうか?
〈あなたは剣と魔法...量産型異世界に行って遊んできて下さい〉
量産型って言ったね今。
言い直さなくてもいいのに。
でも目的ないのね。
〈あなたは長期休暇が欲しいのでしょう?あげます、旅を楽しんで下さい〉
わーい。
どうしようこの状況。
異世界って正直怖い。
〈ではアバター作成するので好きな容姿をイメージしてください〉
無視ですかー。
好きな容姿ね。
エルフでミディアムショートで金p〈読み込み完了しました〉
早いねー。
おじさんついていけないよ。
割り込まれたし。
「って今の容姿だとTSじゃん!」
〈ご安心ください。両方付いてますし生殖機能はありません。娯楽としてお楽しみ下さい〉
「ヤッター」
〈生殖器には攻撃無効や状態異常無効を付与してあります。いろんな事を試して、どうぞ〉
「thank you very much」
〈では異世界生活を楽しんで〉
誰だかわからないけどありがとう。
異世界楽しみます。
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